2015年01月03日20時22分掲載  無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=201501032022596

中東

サウジ国王入院で宮廷革命か 首都では反政府デモも

  世界最大の産油国サウジアラビアのアブドラ国王が健康診断のために一時的に入院した、と国営放送が報じた。国王に公然と反旗を翻す王族が2人現れたとの情報もある。首都リヤドでは「サウド政権打倒、サウド家に死を」を訴える街頭デモが起きている。国王が死亡すれば大混乱が予想されるため、米国は厳重警戒態勢をとり、サウジの株価は急落している。(アラブの眼) 
 
 王室内部の情報にくわしいツイッター、ムジュタヒドは「国王は昇天すれすれまでになりましたが、下記写真と同型の酸素吸入器でかろうじて一命を取り止めた」と伝えている。 
 
http://killertvmd.files.wordpress.com/2012/05/supposed-trauma-victim-no-blood-bruises.png?w=300 
 
http://4.bp.blogspot.com/-Zr18IY9_NDk/U1hbXKsYXCI/AAAAAAAAAtA/N3dv_YSnRHA/s1600/rsz_screenshot_2014-04-23_at_75557_pm.png 
 
 アブドラ国王は作年春、次次期の皇太子(序列3位)に王家の慣習を破り劣位の力の弱小王族のムグリンを任命した。これに対して、サウード・ビン・サイフナスル王子と、アブドルアジーズ初代国王の孫であるハーリド・ビン・タラール王子が、次次期の皇太子には有力派閥のスデイリー7兄弟の末弟で、人気の高いアハマド王子(元内務大臣)が最もふさわしいとツイッターで発表した。 
 これは事実上の国王に対する反旗とみなされ、宮廷革命が進行しつつあるようだが成否は予断を許さない。米国の出方が注目されている。 
 
 リヤドの街頭デモは以下で紹介されている。 
https://www.youtube.com/watch?v=bWhKcJ9ko8E 


Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
  • 日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
  • 印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。