2015年01月07日23時09分掲載  無料記事
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欧州

フランスを代表する風刺漫画家 Cabu 氏も襲撃で死亡

  風刺新聞のカナール・アンシェネで中心的な漫画家として活躍したカビュ(Cabu)氏が7日、パリで起きた風刺週刊誌チャーリー銃撃事件で死亡した。ジャン・カビュ氏はチャーリーにも漫画を寄稿していた。最近ではイスラム原理主義の台頭を風刺する漫画を描いていた。またやはり著名漫画家のWolinskiさんも亡くなった。編集長のシャルボニエさんを含めて、フランスは4人の国宝級とも言える漫画家を一夜にして失ったことになる。 
 
  これらの漫画家たちはイスラム教原理主義を風刺してきたが、同時に右翼政党の国民戦線も鋭い筆致で風刺してきたし、シラクやサルコジなど政界の権力者を軒並み嗤ってきた。フランス人たちはこの襲撃を表現の自由、信仰の自由、そして政治体制への挑戦であると受け止めつつある。 
 
  フランスではジャーナリストや作家たちが次々と亡くなった編集長や漫画家らに追悼の意を表している。あるジャーナリストは「チャーリーは私だ」とフェイスブックに掲げたが、この表示は拡散され、各地で抗議を示す市民が続いている。欧州在住のムスリム(イスラム教徒)の精神的支柱とも言われるタリク・ラマダン氏(オックスフォード大学教授)は「デモクラシー・ナウ!」の電話インタビューで襲撃を「イスラム教への裏切り」と非難した。 
 
 
■カビュ氏の漫画の1つ「サルコ・サーカス」 
  サルコジ大統領を風刺した漫画集。軽妙洒脱なタッチで、フランスの代表的な風刺漫画家の一人だった。 
http://www.amazon.fr/Sarko-Circus-CABU/dp/2749102774 


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