2015年01月09日15時08分掲載
無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=201501091508535
コラム
シャルリーとチャーリー
7日にパリで襲撃された風刺週刊誌の名前がCharlie Hebdoである。これを日本の新聞ではシャルリー・エブドと表記している。しかし、日刊ベリタで事件を要約して伝える時、僕はチャーリーと表記している。
Hebdoは固有の名ではなく、hebdomadaire=「週刊」の意味で、週刊誌・週刊紙の意味。だからCharlie Hebdoは週刊Charlieになる。以前、月刊だったから週刊をつけているのだ。
さて、このCharlieは確かにフランス読みすればシャルリーである。だから、口をはさむ筋合いではないのだが、もともとCharlieはアメリカの人気漫画「ピーナッツ」の主人公、チャーリー・ブラウンから取っている。僕にとってシャルリー・ブラウンはありえない。
また殺された漫画家のCabuが以前関わっていた風刺媒体のHarakiriもフランス読みすればHを発音せず「アラキリ」となるが、日本人からすればハラキリと読みたくなる。でなければ意味がわからない。切腹をアラキリと言う事は僕にはできない。新聞業界の常識に反しているかもしれないが、できるだけ日本の読者に意味がわかるようにしたいと思ったのだ。
Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。