2015年02月19日11時57分掲載
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地域
全国でたった一人になった漆かき道具づくりの鍛冶職人 地元田子町で後継者育成
日本の代表的な伝統技術ともいえる漆を採取するのに欠かせない「漆かき」の道具を作る鍛冶職人は。全国でただ一人。青森県田子(田子)町の中畑文利さん。71歳のご高齢の上に病気を抱えているが、その技術を受け継ぐ後継者は育っていない。危機感を持った田子町は後継者を求めて全国募集にのりだし、日本うるしかき技術保存会でも経済的支援の始めた。岩手日報2月19日号が報じている。(大野和興)
漆生産量日本一を誇るのは岩手県二戸市浄法寺町。ここの漆かきを支える道具作りも中畑文利さんに頼っている。だから日本うるし掻(か)き技術保存会(二戸市)も担い手人材を待ち望む。全国の鍛冶職人対象に研修を企画するなど、新たな作り手の育成に努めてきた同保存会も、田子町の取り組みを注視する。事務局の市うるし振興室の中村景子主事は「国産漆の存続に、中畑さんの後継者育成は絶対必要。会としても定額の手当や材料費の助成などを検討していきたい」と話す。
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