2015年02月20日14時00分掲載
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経済
日銀総裁、経済財政諮問会議で日本国債のリスクに言及 議事録からは削除
政府の経済財政諮問会議で黒田日銀総裁が日本の国債のリスクに言及したが、議事録からその発言は削除されたことが分かった。20日のテレ朝NEWS電子版が伝えた。(日刊ベリタ編集部)
この発言があったのは先週の政府の経済財政諮問会議。同電子版によると、テレ朝NEWSは「日銀の黒田総裁が日本国債の将来的なリスクについて言及したにもかかわらず、議事要旨から削除されていたことが分かりました」と前置きして、経済部・門秀一記者報告として伝えた。
この日の回の諮問会議は財政健全化がテーマだった。黒田日銀総裁は自ら発言を求め、5分以上も日本国債のリスクなどについて話した。しかし、その発言は議事録から削除された。
黒田総裁は、ヨーロッパで国債をリスク資産とみなし、銀行への規制を強化する議論が始まっていると説明、そのうえで、日本国債の格下げに絡み、「安全資産とされている日本国債も持っていることでリスクになり得る」などと述べ、財政健全化に取り組むよう訴えた。こうした発言はマーケットに影響を与える可能性もあるため、議事要旨から削除され、箝口令(かんこうれい)も敷かれた。
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