2015年05月16日03時37分掲載  無料記事
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コラム

パリ国際大学都市日本館館長のパソコンが盗まれ、怪しい仏語メールが館長名で送信される

  先日、パリ国際大学都市日本館から館長名で私のところに変なフランス語のメールが届きました。フランス語で以下の文章。 
 
Bonjour, 
J'aimerais te parler serieusement es tu disponible par mail. 
Je te demande de garder surtout la confidentialite de mon courriel n'en parler personne je t'en prie. 
Merci d'avance. 
 
Ushio ONO 
Directeur 
Maison du Japon,CiuP 
 
  趣旨は<君とまじめに話したいことがあるから、メールのやり取りをしてもよいだろうか。しかし、どうかこのことは誰にも言わないで欲しい> 不審に思ったのはこのような公的機関のディレクターから、面識もないのに親密な人にのみ使う「チュトワイエ」というフランス語の形で送られてきたことです。それと日本人なのにフランス語で書いていること。さらに、送られてきたメールアドレスと、終わりの役職名のところに記載されたメールアドレスが違っていたことです。 
 
  不審に思ったのでフランス語を専門にやっている人に相談したところ、やはりこれはかなり怪しい、ということになり、「秘密にしてほしい」と言っているけれども、パリ国際大学都市日本館に、このようなメールが来ましたが、確認願います、とメールで問い合わせました。するとたった今、責任者からお詫びと説明のメールが届きました。 
 
「突然のお便りで失礼いたします。 
パリ国際大学都市日本館館長を務めております小野潮と申します。 
皆さんのところに5月4日に、パリ日本館館長名で奇妙なメールが届いたことと存じます。ご迷惑をおかけし申し訳ございません。 
実は、4月30日木曜日に日本館に外部から不審者が侵入し、館長小野の私物PCが盗難に遭いました。 
 
  おそらくこのことが原因で、館長名のメールアドレスが乗っ取られ、ここから金銭をねだる迷惑メールが発信されました。取られたのは館長の私物のPCで日本館のコンピューターではなく、後者に外部から侵入された形跡はありません。 
  これ以上の被害を避けるため、新しい館長アドレスを作成し、これまで使用していたメールアドレスの使用を止めるべく現在対処しつつあります。皆さまにはたいへんご迷惑をおかけし、またご心配をおかけしました。 
 
  深くお詫び申し仕上げます。 
なおこのメールは旧館長アドレスからではなく、新しく作成したメールアドレスから差し上げております。 
 
パリ国際大学都市 
日本館館長 
小野潮                      」 


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