2015年05月18日16時15分掲載
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検証・メディア
間が悪いことに、オスプレイが墜落した日、読売社説は「安全」を強調
米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが17日、ハワイ・オアフ島にあるベローズ空軍基地の訓練区域で訓練中に着陸事故を起こした。乗っていた22人のうち1人が死亡し、残る21人全員が病院に搬送されたという。同じ17日、読売新聞社説は「米軍オスプレイ 横田配備で即応力が向上する」と題する社説を掲げ、
「残念なのは、依然として、オスプレイの安全性に問題があるかのような誤解があることだ」と安全性を強調していた。どうつじつまを合わせるのか、ひとごとながら気になる。(大野和興)
同社説は、オスプレイの横田配備は「アジア太平洋地域の軍事力を強化する米軍のリバランス(再均衡)政策の一環であ」り、「在日米軍の即応力が強化され、日米同盟の抑止力の向上につながることが期待される」とまず評価する。
その上で「残念なのは、依然として、オスプレイの安全性に問題があるかのような誤解があることだ」として、次のような理由を挙げている。。
「MV22の飛行10万時間当たりの重大事故率は14年9月現在、2・12件で、全米軍機の中でも低い。CV22は7・21件だが、4年間で半減した」
書いた論説委員は間が悪いことこの上ないだろうが、新聞が権力側ばかり見ていたり、米国政府の意向に難に疑問も持たないと、こうなってしまう。
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