2015年05月19日20時28分掲載
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国際
【北沢洋子の世界の底流】IMFはギリシャへの融資で25億ユーロの儲け
ギリシャは4月9日、IMF(世界通貨基金)に4億6,200万ユーロを返済した。これはギリシャ政府にとっては、血の出るような思いであった。英国の「ジュビリー債務キャンペーン(JDC)」によると、IMFは、010年以降、今年4月までに、ギリシャへの融資で、25億ユーロの利益を上げたと言って.いる。そして今後ギリシャが返済を続けるならば、その利益は43億ユーロに上るだろう。(DebtNet通信から)
IMFのギリシャへの融資は3.6%の利子を課している。この額は、IMFのギリシャ融資に対するコストをはるかに上回っている。現在は0.9%の利子で十分だ。もし利子がこの0.9%であったなら、2010年以来、ギリシャは25億ユーロも余計に支払ったことになる。
2010年から2014年までの間、債務危機に見舞われた国々からIMF が得た利益は84億ユーロに上る。その4文の1は、ギリシャの債務返済であった。IMF はこの利益金を準備金に入れている。IMFの準備金は、現在、190億ユーロに上っている。この準備金は返済不能になった国に対する損失に充てることになっている。ギリシャのIMFに対する債務総額は240億ユーロである。
JDCのTim Jonesは、「IMFのギリシャへの融資は、第一に、無制限にギリシャに融資をした市中銀行を救済するためだった。そればかりでなく、IMFはギリシャからより多くのお金を奪ったのであった。この高利貸し的利子は、ギリシャの人々にしわ寄せされている。
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