2015年06月07日15時12分掲載
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核・原子力
【たんぽぽ舎発】また一つ「常識」が覆された プレート内地震でMj8.5 原発が危ない、「再稼働は自殺行為である」 山崎久隆
ぎょっとするほど大きく揺れた小笠原近海の深発地震。震央位置、モーメントマグニチュードなどを米国地質調査所が公表。Mjは8.5だけれどMwは7.8。防災科研はMw7.9。父島空港まで震央距離約210km、母島までは約190km、震源距離は深さが590kmが正しいとしたら約610km、これだけ離れていて震度5強は脅威。
http://earthquake.usgs.gov/earthquakes/eventpage/us20002ki3
小笠原諸島西方沖はこれまでの「常識」を覆したか。伊豆小笠原海溝で起きる地震には巨大地震は無いという考えは通用しなくなった。分かっていないことの方が遙かに多いのが地震と火山。自然の営みにもっと謙虚でなければならないわけで。
さて、川内原発と伊方原発の下には、フィリピン海プレートが潜り込んでいることは「分かっていること」。さらに今回の地震はプレート内(スラブ内)地震だと思われること、さらに、海洋プレート内の地震でこれほど大きいものは観測史上初めて(かもしれない)こと、さらに川内も伊方も、そんな巨大なスラブ内地震は想定外であること。これらをつなぎ合わせて出てくる結論は「再稼働は自殺行為である」こと。
そのことをはっきりと言うべきは気象庁と地震学会である。曖昧な発言は出来ないなどと言っている内に再稼働してしまう。そうなれば原発震災が起きるまで、原発は止まらない。
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