2015年06月09日14時09分掲載
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欧州
トルコの総選挙 エルドアン敗北は政治腐敗と汚職が原因 クルドは連立内閣に参加か?
7日のトルコの総選挙で、与党・レジェップ・タイップ・エルドアン率いる公正発展党(AKP)は258議席を獲得したが、過半数の276議席を取ることができなかった。圧倒的な前進で野党1番目に突出したのが79議席を獲得した少数民族系のクルド系左派政党の国民民主主義党(HDP)であった。そのためにエルドガンは連立内閣を余儀なくされることになる。(パリ 飛田正夫)
今回の総選挙のエルドアンの失敗の原因はいくつかあり、経済成長などが伸び悩んでいることなどが指摘されている。しかし、民主化に逆行するような封建制の殿堂たるベルサイユ宮殿の3倍もあって部屋数は1100室もあるという大宮殿を造ったエルドアンやその一派の政治的腐敗と汚職が市民の反発を買っていた。クルドが連立内閣に参加するのかは疑問がもたれている。
専門家の解説ではクルド政党といっても協定で出来ているので、もともとクルドでない議員は30人余りいるという。したがって保守派との連立に共闘する可能性はあるが、政府はこれまで少数民族であるクルド言語を公立の学校では禁止して抑圧してきている。
「仏メディアの旅」から
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