2015年06月14日17時23分掲載  無料記事
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中東

アジズ元イラク副首相の死と騒動 フランスの報道から

  サダム・フセイン政権でNO2の地位にあったタリク・アジズ元副首相が心臓発作で今月亡くなったことは前に触れましたが、その棺をめぐってひと騒動あった模様です。遺族が暮らしているのは隣国のヨルダンです。2003年のイラク戦争以後、息子らは亡命生活を余儀なくされています。 
 
  バグダッドの空港から棺が飛行機に積まれる前になって、必要な書類がないということで遺体が一度、行方不明になったとか。ラジオフランスアンテルナショナルの報道によると、イラク政府が遺族に取引を持ちかけたそうです。もし、サダム・フセイン政権を批判する声明を遺族が出してくれたら、イラクの墓地に警備をつけて埋葬してあげる、というような取引だったと書かれています。しかし、遺族は一蹴したのです。アジズ元副首相の遺体はヨルダン国内のキリスト教徒の墓地に埋葬されるそうです。アジズ副首相はキリスト教徒だったからです。 


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