2015年07月01日17時42分掲載
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コラム
パリの散歩道 フランス地方都市の女性ブロンズ職人のたくましさ Sofi Bourcier, craftswoman of bronze 〜映像と文章〜
パリの人たちは今時分、バカンスのことで頭がいっぱい。でも外国や遠方に行かなくてもパリから1時間も列車で移動するだけで、緑豊かな素晴らしい風景が広がっています。私たちはパリのリヨン駅から南行きの列車に乗りました。この日、彫刻家のバンサン・ベルゴン(Vincent Vergone)氏が出かけたのは少し南のポルトンヴィル。
Sculptor Vincent Vergone got on a train bound for south from Gard de Lyon in Paris and visited a small town named Portonville. He visited Sofi Bourcier's atelier.
美しい川が流れ、水車があり、森もあります。この町にブロンズ職人、ソフィ・ブルシエ(Sofi Bourcier)さんの窯もあります。ブルシエさんは2003年に脱サラしてパリから引っ越し、緑あふれる地方の町にブロンズ用の窯を据えました。この仕事、女性では珍しいそうです。炎を上げる高熱の窯との格闘です。( 3分)
https://www.youtube.com/watch?v=QXUamX8YjoM
ソフィ・ブルシエさんはパリのワイン商の家の生まれ。ソルボンヌ大学では経営学を専攻しました。卒業後は企業の会計・経営を担当していましたが、趣味で始めた彫刻からブロンズにすっかりはまって転職したそうです。脇で見ていて彼女の仕事ぶりに感銘を受けました。
Sofi was born in a family which sells wine in Paris.After graduated from Sorbonne (her major was business administration) ,Sofi worked for many companies as financial manager.But she quit this job after she was fascinated by sculpture and bronze.Then she set her atelier here in Portonville in 2003.
蝋の彫刻であらかじめ型取りした石膏の穴に、高熱で溶かしたブロンズ(青銅)を注ぎ込みます。ブロンズが冷めて固まったら、石膏を砕いてブロンズを抽出します。彫刻の姿が現れてくる瞬間には心が躍りました。( 3分)
https://www.youtube.com/watch?v=JlhelG_ViWk
パリに行って感じたことですが、フランスの芸術家には彫刻への情熱が日本より強くあるなという気がしました。実際、ロダン、カミーユ・クローデル、ジャコメッティ、マイヨール、ブールデル、ポンポンと, 近代以後の巨匠が何人もいます。
I felt strong passion from artists in France toward sculpture. In fact, many great sculptors worked in France.
村上良太
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