2015年08月01日12時19分掲載
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国際
ND米紙ウィークリーニュース第51号(July 24, 2015) 〜ND(新外交イニシアティブ)注目の外交・安全保障関連ニュース〜
●目次●
「カイロ爆弾テロ IS犯行認める」NYT 7/11
ISIS Claims Responsibility for Blast at Italian Consulate in Cairo
「キャメロン英首相 ISに対し軍事予算拡大」NYT 7/12
Cameron Urges British Military to Spend More to Tackle ISIS
「イラン核協議 歴史的合意へ」WP 7/14
Historic deal reached with Iran to limit nuclear program
「『歴史的な過ち』 ネタニャフ イラン核合意批判」NYT 7/14
Iran Deal Denounced by Netanyahu as‘Historic Mistake’
「タリバン最高指導者 アフガンとの和平交渉の正当性表明」WT 7/16
Afghan Taliban Leader Backs Peace Talks with KABUL Officials
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「イラン核協議 歴史的合意へ」
Historic deal reached with Iran to limit nuclear program
7月14日付のワシントン・ポスト紙は、イランと欧米など6か国による核協議が同日、「包括的共同行動計画(JCPOA)」で合意に達した、と報じた。
JCPOAではイランの核保有を阻止するため、イランに対しウラン濃縮の抑制や遠心分離機の削減といった核開発能力の制限と、軍事施設を含め「いつでも、どこでも」実施されうる国際原子力機関(IAEA)による査察受け入れを義務付けている。その見返りに、欧米側と国連は経済制裁を解除・緩和することとしているが、合意不履行が発覚した場合、制裁は復活するという。
JCPOAの合意を踏まえ、イランとIAEAは、制裁解除の前提となる査察の検証を年末までにまとめる工程表に署名した。同紙によると、今回の合意にはイスラエルや湾岸諸国が難色を示しているほか、米議会共和党も批判的だが、たとえ議会の承認が得られなくてもオバマ大統領は拒否権を行使して合意を履行する構えだという。
「『歴史的な過ち』 ネタニャフ イラン核合意批判」
Iran Deal Denounced by Netanyahu as‘Historic Mistake’
7月14日付のNYタイムズ紙は、イランの核兵器開発の防止に向けた最終合意に達したことについて、イスラエルのネタニャフ首相が「歴史的な過ちだ」と批判していると報じた。
イスラエルは、イランによる核武装を脅威と見て、長年米国との同盟関係を維持してきただけに、今回の合意は、ネタニャフ首相にとって厳しいものであったと同紙は見ている。
ネタニャフ首相は、春に米国の両院合同議会でオバマ政権のイラン核問題への対応を批判する演説を行い、オバマ大統領との関係にほころびが出ていた。イスラエル国内では、今回の合意に関して、こうしたネタニャフ首相個人の行動を批判し、アメリカとの関係改善を求める声も出ていると同紙は伝えている。
※「ND米紙ウィークリーニュース」は、米国各紙の中から政治・外交・日本関係の記事(月〜金曜日)を抽出し、翻訳・要約してお送りするものです。
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