2015年08月24日16時55分掲載  無料記事
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反戦・平和

戦争やんだ! 西置賜集会 村に町に「戦争法案反対」の声

 8月23日、全国各地で[戦争反対][民主主義を守れ]の若者たちの声が響いた。それと歩調を合わせるように山形県南部の農村地帯で村や町のおじさん、おばさんらが呼びかける戦争反対の集会がもたれた。「戦争やんだ!西置賜集会」と銘打たれた集い。折からの雨で会場を長井市つつじ公園から屋内に移した。その会場はたちまち人であふれ、リレートーク、地元フォークグループの歌、太鼓とにぎやかに盛り上がり、「安倍内閣の退陣と安保報案の廃案を強く求め、日本国憲法と民主主義に基づいた日本の未来を築く」ことを宣言して幕を閉じた。長井市、白鷹町、小国町、飯豊町といった農村部の普通の人たちがつくり、多くの人が集まったこの集会に.一番肝を冷やしたのは地元自民党のはずだ。(大野和興) 
 
 集会が終わった後、地元から次のような次々と入った。 
「昨日、「戦争やんだ!西置賜集会」があり、350名を集め、歌あり太鼓ありリレートークありの充実した内容で大成功を収めることができました。30日の国会前10万人、全国100万人の総がかり行動につなげていきたいものです」 
 
「23日、つつじ公園で開催の「戦争やんだ」西置賜集会は、午前中から断続的な雨。開会の午後3時の天気も「雨」の予報で、急遽隣接の市民文化会館に移動して開催された。参加者は西置賜郡市町の他、米沢市・山形市からも、若い人や子供ずれの若いお母さん方も目立ち約350名が参加、会場から溢れ、関心の高さが伺えた」 
 
「「戦争やんだ!西置賜集会」_本当にたくさんの参加者。 
子どもを持つ母親と父親。孫を持つ世代のおじいちゃんやおばあちゃんたち。_もちろん戦争を体験した方々」 
 
 集会は以下の宣言を採択した。 
 
戦争やんだ!西置賜集会 8・23 集会宣言 
 
 先の大戦の折、この西置賜の地から戦地に赴き、亡くなられた方は2,682人とされています(小国町467人、飯豊町531人、長井市834人、白鷹町850人)。戦後70年が過ぎた今、日本の未来に夢を託し逝った尊い命と、残された人たちの心の痛みを想うとき、私たちは何をなすべきかが問われています。戦後、敗戦国としてスタートした日本がその悲惨な体験を基にして、「戦争をしない国」の道を歩んできた70年間の重みを、今こそ深く心に刻むときです。 
 しかし、安倍政権は現在、言葉では“平和”を唱えながら次々と安全保障に関わる法案を成立させ、これまで歴代内閣が封じてきた「戦争ができる国」への道を再び歩もうとしています。参議院で審議中の集団的自衛権を含む安全保障関連法案(安保法案)は、日本の進路の分岐点となる重大な選択を行う法案です。しかし、7月の衆議院での強行採決が示すように、現政権が民主主義を無視してまで制定しようとする安保法案の先にある国の姿は、平和を望む私たち国民の気持ちとは正反対のものです。 
 このまま集団的自衛権行使が容認されれば「先守防衛」を基本としてきた自衛のあり方が大きく変わり、いつでも、世界中のどこへでも、他国の要請があれば戦争に参加することが、ときの政権の判断・解釈でできるようになります。これは「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こらないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する」とした日本国憲法前文に反することは明らかです。 
 また、景気回復をキャッチフレーズに安倍政権が成立して以来、武器輸出三原則の改変、特定秘密保護法の制定、TPPの推進、沖縄辺野古基地建設の促進、原発再稼働など、私たちの不安と不利益を無視して、未来を託す子供たちの将来を危うくする政策を進めています。現政権に対する危機感は、私たちの心に未だかつてない大きな不安をかきたてています。 
 現在、国会議事堂前をはじめとする全国各地で、あらゆる世代の市民によって「安保法案反対」の声があがっています。本日、ここ長井市つつじ公園に集まった私たちも、心からの平和を願う一人ひとりとして、同じ想いを共有しています。 
 世界中の人々が、争いの中で命を奪い合う未来など望んでいません。戦争の原因となる差別や抑圧や貧困のない、人々が手を携えて暮らしていける世界を求めています。 
 私たちは、これまでの70年間の「平和の歩み」をさらに自立した歩みとしてこれからも続けていきます。そして、「生命、自由および幸福追求に対する国民の権利」が真に保障される社会に向けて努力を続けます。 
 本日、「戦争やんだ!西置賜集会」に集う私たちは、安倍政権の退陣と「安保法案」の廃案を強く求め、日本国憲法と民主主義に基づいた日本の未来を築いていくことを、ここに宣言します。 
2015年8月23日 戦争やんだ!西置賜集会参加者一同 


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