2015年08月29日23時48分掲載  無料記事
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コラム

雑感 音楽教育 滝川雅弘(クラリネット奏者)

  私は4歳からピアノを習い中学1年で吹奏楽部に入部しクラリネットを始めましたが、高校には吹奏楽部が無く大学でも学生アルバイトでキャバレー等では演奏してましたが合奏を楽しめる環境では有りませんでした。 
 
  大学卒業後音楽の教員を約4年程やりましたが、1人対40人の授業で音楽等教えれる物では有りませんし授業は歌唱が中心ですから声楽の勉強をした事の無い私の歌を聞いて一部の生徒から『本当に音楽の先生なの?』と聞かれた事も有ります。 
 
  私がお世話になったJazz界の故西山満(ベーシスト)氏は生前『音楽は人に教えれる物では無い、レコード聞いて分からん奴はやっても無駄、習いに行くなら正しい楽器の奏法を習いに行け、音楽は30年やって1歩行くかいかんかや』と云っていたのを思い出しますが30年経った今その通りだなと云う実感が有ります。実際アメリカのジャズクラリネット奏者 バディ・デフランコ(Buddy DeFranco)も月に1度は奏法をチェックしてもらいに行くと云ってました。 
 
  2007年複数の吹奏楽団からアドリブ要員として招かれた時の事ですが、木村吉宏氏、辻井清幸氏から最近の吹奏楽界はコンクールで勝つ事が目的になり過ぎて、たとえ優勝したとしてもそこで音楽を辞めてしまう子が多く燃え尽き症候群が問題なのだという話を聞きました。プロの演奏家を目指す音楽家がコンクールを目指すのとは意味合いが異なると云う事でしょうし、やはりプロにならなくとも音楽は長く続けれることが最重要な気はしますね。 
 
滝川雅弘 (ジャズ・クラリネット奏者) 
(編集部 :滝川さんは関西を中心に活躍中です) 
 
 
 
■夏のジャズフェスの想い出 滝川雅弘(クラリネット奏者) 
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■ジャズとクラリネット 滝川雅弘(クラリネット奏者) 
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■ジャズは社会そのもの 滝川雅弘(クラリネット奏者) 
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■魚釣りと私 滝川雅弘(クラリネット奏者) 
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■ミュージシャンと政治的立場 滝川雅弘(クラリネット奏者) 
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