2015年09月02日01時43分掲載
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旅
初めての海 クラリネット奏者アンナ・パウロヴァー Anna Paulová、海のないチェコからの音楽の旅
ヨーロッパの中央に位置する森の中の国、チェコスロバキア。この国は四方を国に囲まれていて、海がありません。四方を海に囲まれた島国の日本から見ると、不思議な経験のように思われます。確かに津波のような災害はないのでしょうが・・・。
こうした国に生まれ育った時、海とはいつどにようにしてめぐり合うのでしょうか。チェコの若いクラリネット奏者、アンナ・パウロヴァーさん(21)に聞きました。
Q 初めて海を見たのはいつですか?
A 2013年にドイツのロストック(Rostock)で海を見ました。その次は翌年イタリアのグロッセート(Grosseto)を訪れた際に海を見ました。
Q 海はどんな印象でしたか?
A 非常に素晴らしいです。
Q チェコには海がありませんね。
A ええ、海がないのは残念です。
ドイツのロストックはバルト海に面した港町でかつてハンザ同盟の中心だった町だとか。一方のイタリアのグロッセートはトスカナ地方のやはり古い街のようです。
実は・・・3歳のときに両親に連れられてイタリアの海を見たことがあったのだそうです。しかし、その時の記憶はあまり残っていないのだそうです。
「でもチェコにはMachovo jezero= Macha lake(マーホヴォ湖)という湖がありまして、チェコ人にとっては海のような存在なんですよ」
地図で見ると、この湖は首都プラハの北にあります。他にもいくつもの湖が点在しています。湖ですから塩辛くないのです。パウロヴァーさん以外の来日中のチェコ人の方にも海のことを聞いてみると、初めて伊豆で体験した海は素晴らしかったけれども水がしょっぱいのが残念だったと言っていました。
村上良太
■音楽の都プラハの青春 アンナ・パウロヴァー(クラリネット奏者) ’Now I cannot imagine my life without clarinet’ Anna Paulova
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