2015年09月05日23時30分掲載  無料記事
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反戦・平和

挺対協週刊ニュース2015−26&27号(8月19日発行) 〜日韓青年学生「ナビ」ネットワークツアー

 7月19日から24日金曜日まで、挺対協の主催で2015日本軍「慰安婦」問題解決青年学生「ナビ」ネットワークツアーが行われました。 
 20名の平和ナビの仲間が、沖縄と大阪で平和を学ぶために出国しました。キム・ドンヒ事務所長が団長となり、ヤン・ノジャ・チーム長が引率しています。 
 7月19日から3日間は、沖縄で第2次世界大戦の歴史と痛み、現在の戦争と基地に反対する沖縄住民との連帯、沖縄の日本軍「慰安婦」について学びました。 
 
<7月19日(第1日目)> 
 沖縄の那覇空港から佐喜眞美術館に来ました。普天間基地の横にある佐喜眞美術館で沖縄戦の痛みを展示している絵を通して学びました。 
 その後、「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」の高里鈴代さんが、「沖縄と日本軍『慰安婦』」というテーマで、沖縄戦での「慰安婦」問題と、今も発生している米軍による性暴力問題について講演してくれました。 
 次に、沖縄国際大学に移動し、2004年に発生した沖縄国際大学構内への米軍ヘリ墜落事故現場で、基地問題解決のために活動している「沖縄卒業生の会」から、当時の状況について写真を通して生々しい話を聞きました。 
 そして、平和ナビと沖縄国際大学の学生との交流会が行われました。韓日の青年が平和を実現していくための一歩を踏み出しています。 
 
<7月20日(第2日目)> 
 韓日青年ナビネットワーク韓国紀行団は午前、沖縄の高江の声を聞いてきました。 
 高江は沖縄県の北部にある地域です。ここには現在、米軍北部訓練場があり、ヘリコプター離着陸台のヘリパッドが22か所あります。 
 そして、ヘリパッドの追加建設に反対する高江の住民、平和を願う人々が何年も座り込みを続けています。私たちは平和の声を聞くことができました。彼らがほぼ8年間米軍基地建設に反対して座り込みを続けてきた理由は多様でした。 
 先ず、沖縄は既に大部分の地域を米軍基地が占めていて住民の生活空間は少なくなっています。また、駐屯中の米軍は1995年の少女性暴行事件のような様々な事件や事故を起こしてもきちんとした処罰を受けないままです。こうした行動・態度が沖縄の居住民に大変な被害を与えています。 
 2つ目としては、地域の生態系を汚染していることでした。森が多く各種動植物、天然記念物の動物が生息している訓練場に、何も持たずに入って生きて出てくる米軍のサバイバル特殊訓練を行っています。このため多くの動植物が訓練中に捕獲されて食べられたり殺されたりしています。そして沖縄本土全体の住民が飲み水として飲むダムで訓練し、水を汚しています。米軍基地はむしろ沖縄の生態系を汚染していました。 
 最後に、米軍基地に反対する理由は、米軍基地は全く日本国民のためのものではないためです。米軍基地の費用はすべて日本の国庫から出ています。しかし米軍は、日本あるいは平和を守ろうとして訓練しているのではありませんでした。ベトナム戦争当時、ベトナムの密林と同じ地形だからとベトナム戦争に参戦する米軍は沖縄で訓練を受けてそうです。沖縄の米軍は、ベトナムを始めとして米国が関わったすべての戦争への参戦のための軍隊だったのです。 
 沖縄の住民にとって過去の戦争は悲痛な不幸でした。その記憶があるので、「沖縄で訓練し、他の国の戦争に参戦する米軍を受け入れることはできない」と彼らは言います。このように沖縄、生態系の平和ばかりでなく世界の平和を願い、この座り込みを続けているのです。彼らが考える平和、そしてこのための歩みから、紀行団はもう一度平和の意味を学びました。 
 
 午後は、辺野古の米軍基地建設に反対している座り込みテントに行って来ました。 
 座りこみ会場は海岸べりに位置し、海軍基地建設を身をもって防いでいます。この座り込みは8年行われ、私たちが訪問したのは4110日目でした。辺野古海軍基地建設は、ジュゴンやサンゴなどの海洋資源を破壊し、結果的に米軍基地の移転ではなく拡張です。これを防いでいる辺野古の座り込み住民は、激しい海風にもかかわらず、平和のために非暴力で辺野古を守っています。集会の現場でも、雨にもかかわらずアリランを歌いながら私たちを迎えてくれた方々に感謝申し上げるとともに、これからも常に連帯していきます! 
 
<7月21日(第3日目)> 
 韓日青年ナビネットワーク紀行第3日目、南風原文化センターに移動しました。 
 南風原文化センターは、沖縄戦争の歴史が刻まれた所として、その後の沖縄民衆の生活を見ることができました。 
 続いて、沖縄戦当時、病院として使われた塹壕である南風原壕群20号と糸数壕に直接行ってみました。2つの壕を見て、いかに劣悪な環境で負傷者を治療する他なかったかが分かりました。米軍が壕を攻撃した痕跡も見ることができました。 
 また、糸数壕には「慰安所」があり、朝鮮人「慰安婦」がいたという証言がありました。当時の日本軍は、米軍を悪魔と形象化して彼女らが投降できないようにし、そのために暗い壕の中で死んでいく人々が多くいました。暗い壕の中で震え、互いの苦しい声を聞いていたであろう彼らの姿を想像しながら、戦争の被害を実感することができました。 
 
<7月22日(第4日目)> 
 早朝5時に起きて沖縄を発ち、大阪へ来ました。 
 釜ヶ崎の日雇労働組合の方々が空港で出迎えてくれました。その方々の案内で、紀行団は釜ヶ崎と飛田の街をフィールドワークしました。 
 釜ヶ崎は日雇労働者とホームレスが居住する地域で、彼らに向けられる社会の視線、生計を立てていくのが難しい状況での生活、そして彼らのためのNPO法人、労働組合の活動を直に詳しく見ることができました。 
 そして、飛田の街は大阪最大の買売春街として、今も蹂躙されている女性の人権の現場でした。 
 短い時間ながら、釜ヶ崎付近で1年あまり暮らした紀行団員のイ・ミンギョンさんは「あの時は、周辺にこんな所、こんな状況があるとは知らなかった。それで一層驚いた。ここの日雇労働者の状況は、かなり改善されなければならないが、一方で、韓国よりそれなりに制度が良く整っているという思いがして、余計にもどかしかった」と感想を述べました。 
 大阪の水曜デモに参加しました。韓国で第1188回水曜デモが行われた今日、大阪では夕方7時に第107回水曜デモが行われました。平和ナビ連帯水曜デモとして、大阪駅で力強く行われました。紀行団は「パウィチョロム(岩のように)」と「平和を作る」のパフォーマンスと連帯発言を行い、主催者側の力強い発言、サムルノリの公演などで、水曜デモは平和の願いに満ち溢れました。 
 
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挺対協ベトナムナビ紀行に参加される方を募集しています。 
 
旅行名:挺対協ベトナムナビ紀行(コーディネーター:ベトナム社会的企業「A−MAP」) 
性格:歴史・平和紀行 
地域:ベトナム南部ホーチミン市、ベトナム中部ビンディン省、クアンガイ省、クアンナム省 
旅行期間:2015年12月6日(日)〜2015年12月13日(日)/7泊8日 
人員:30名 
旅行経費:2,100,000ウォン 
入金口座:クンミン(国民)銀行069101−04−174369(預金主:キム・ドンヒ) 
 
*申請方法:war_women@naver.com にお名前、ご連絡先を送って下されば、こちらからご連絡します。 
*プログラム:詳しい情報はhttp://blog.daum.net/hanagajoah/1407をご参照下さい。 
 
2015年挺対協ベトナム平和紀行日程(仮)案 
 
<12月6日(日)第1日目 ホーチミン市> 
 13:30 ホーチミン空港到着 
 午後  南部女性博物館探訪 
 夕方  ホーチミン市内散策、詩人のヴァッレさんとの面会 
<12月7日(月)第2日目 ホーチミン市> 
 午前 戦跡博物館探訪 
 午後 クチトンネル体験 
 夕方 「サジョル雅楽」との交流 
 22:00 ビンディン省行き汽車出発 
<12月8日(火)第3日目 ビンディン省> 
 8:30 ビンディン省汽車駅に到着 
 午前 クイニョン市のホテルで休息 
 午後 ゴザイ慰霊碑参拝、生存者のロンおじさんと面会 
 夕方 クイニョン市のホテル 
<12月9日(水)第4日目 ビンディン省> 
 午前 ビンディン省博物館探訪 
 午後 キンタン憎悪碑参拝、韓国軍性暴力被害者ハルモニとの面会1(ウンエン・ティ・バイさん ニョンポン寺 キンタイ村) 
 夕方 クイニョン市のホテル 
<12月10日(木)第5日目 ビンディン省> 
 午前 ツオンタン慰霊碑参拝、韓国軍性暴力被害者ハルモニとの面会2(パムティハインさん カッチン寺 フォンダン村) 
 午後 クアンガイ省に移動(6時間:国道休憩所、昼食時間含む) 
 夕方 クアンガイ省到着、詩人のタンタオさんとの面会 
<12月11日(金)第6日目 クアンガイ省> 
 午前 ビンホア憎悪碑参拝、ビンホア小学校訪問、生存者トアンウンイアさんとの面談 
 午後 ミライ博物館探訪 
 夕方 クアンナム省ホイアン到着 
<12月12日(土)第7日目 クアンナム省> 
 午前 ハミ慰霊碑参拝 
 午後 ポンニ慰霊碑参拝、生存者タンおばさんとの面会 
 夕方 ホイアンの夜道を探訪(自由時間) 
 夜  ダナン空港へ移動 
<12月13日(日)第8日目 クアンナム省> 
 0:05 ダナン→仁川へ出発 
 6:25 仁川空港 


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