2015年09月09日13時11分掲載
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国際
日本でシリア難民を受け入れよう! アムネスティ・ジャパンが呼びかけ
押し寄せるシリア難民にヨーロッパは悲鳴をあげながらも受け入れに動きだしえいる。人権団体アムネスティ・ジャパンが「日本もシリア難民を受け入れよう」という賛同署名を募っている。アムネスティは政府と反政府勢力の対立が激化してから4年、シリアから国境を越えて、ヨーロッパや他の地域へ多くの人びとが逃れています。近隣諸国5カ国にシリア難民の約95%が避難しており、受け入れは限界です。日本を含め、世界中での受け入れが必要です。日本政府に対して、受け入れを求めてください!」と呼びかけている。(大野和興)
アムネスティ・ジャパンは次のように呼びかけている。
日本で2011年から2014年11月末にかけてシリアの人が行った難民申請は61件。難民として認定をされた人は、1人もいませんでした。支援者の情報によると、2015年3月、3人にようやく認定が出されたということです。
シリアから日本は遠く離れているために、ヨーロッパのように国境付近で難民が足止めにされたり、海を渡ろうとして亡くなったりといった事態は発生していません。しかし、このままヨーロッパだけで何百万人を受け入れることは難しい状態です。世界的に受け入れを進める必要があります。
日本政府は現在シリアからきた人びとに対し、人道的観点から特別に許可を出し、滞在を認めています。しかし、さまざまな保障を伴う許可ではありません。ましてや、積極的に保護しようという動きはありません。
アジアの国で、シリア難民の受け入れ国として可能性があるのは、日本や韓国といわれていますが、日本にやってきて、自ら難民申請をするのを待っていては、遅いのです。命の危機は、今、そこにあるのです。
シリア難民をもっと積極的に受け入れるよう、日本政府に要請してください。
◆署名は以下のページから
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/action/syria_201509.html
写真:ハンガリーで足止めされた難民の少女。掲げているのは目的地ドイツの国旗 2015年9月3日 © Richard Burton
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