2015年09月14日20時33分掲載  無料記事
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反戦・平和

御殿場でお母さん主体の「憲法学習会」

  自衛隊の演習場や基地が林立し保守勢力が強いと言われる静岡県御殿場市で14日、安保法案の強行採決を控え危機感を抱いた若いお母さんたちが立ち上がり20人近くの参加者を集め、「憲法」を学ぶ会を開いた。(斉藤力二朗) 
 
主催は今年3月に静岡県各地の主婦を中心に結成されたティー プラス アルファ という名称の学習会だ。「学習会」といっても、会の案内に「難しい話も、お茶でも飲みながら気軽に話そうよ」と謳われているように、至って和気あいあいとした雰囲気のもの。子供連れが多いから会場は元気な子供たちが飛んだり跳ねたり叫んだりで活気に満ちあふれる。 
 
「存立危機事態」とか「重要影響事態」等の与党の難解で意味が不鮮明な用語を一切使用せず、「素人」と謙遜する主催者たちの各種資料を駆使した憲法解説は、平易・具体的で分かり易い。安保法案の強行採決をまじかに控え、子供の将来を心配するお母さんたちは真剣そのもの。 
 
規模はそれほど大きくなくてもこのような草の根組織が全国で誕生し活動しているのだから、与党の苦労が窺われる。 
 
議論を重ねるほど法案反対者が増える与党側の(丁寧な)説明と異なり、わずか2時間の「政治門外漢」による「茶飲み会」での成果は、会終了後の多くの参加者の次のような感想の言葉に表れている。「帰宅したら早速家族や知人に、さらりと今日の会合の模様を伝えます」 
 
安保関連法案の議論は、これまで政治に無関心の層を目覚めさせ、皮肉にも藪蛇に終わるのであろうか? 
 
終戦時に女子学生で戦争の辛酸を嘗め尽くした参加者の老夫人の辛辣で淡々とした言葉が印象的だった。「日本の政治家の言動は、北朝鮮と変わらない」 
 
ティー プラス アルファ 
https://note.mu/tea_plus_alpha 


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