2015年11月20日13時55分掲載
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アフリカ
【西サハラ最新情報】第14回西サハラ民族大会代表選挙始まる 平田伊都子
2015年11月18日午前、パリ・テロ首謀者容疑のモロッコ系ベルギー人アブデル・ハミド・アバウドがフランス警察の襲撃で殺されました。 11月13日、夜のパリに129人の血が流れてから、世界中がパリ・テロで占領されてしまいました。 まるで、世界大戦の状況で、これこそ過激派組織ISの思うつぼなんでしょうか? 同じ11月13日の夜に、三日にわたるEUCOCOをスペインの首都マドリードで開始しました。 が、客の入りは滅法悪かった、、11月18日の西サハラ難民キャンプでは、第14回西サハラ民族大会の予告が発表されました。 しかし、どのメデイアも取り上げない、、、世界のマスコミは、よく言えばグローバル化、一極集中なんです。
爆弾で漁をする、「ダイナマイト漁」に似てますね! きつい一発がないと死んだ魚も寄ってこないようです。
(1) EUCOCO:
2015年11月13日、パリ・テロが勃発した頃、スペインの首都・マドリードで西サハラを支援するヨーロッパのNGO諸団体が、恒例のEUCOCOを開催した。西サハラ占領地から<サハラの女ガンジー>とあだ名されるアミナト・ハイダル女史や、西サハラ難民キャンプから大統領を始め幹部連中が駆けつけた、オールスターのイベントは14日、15日と続いた。が、客席はガラガラだった。パリ・テロの同時進行中継が、ヨーロッパ人をテレビやネットに釘付けにしてしまったからだ。
(2) 南アフリカ文化:芸術大臣の難民キャンプ慰問:
11月16日、アバウド容疑者はパリ郊外に潜伏中?
同日の11月16日、西サハラ難民キャンプを、南アフリカのナシ・ムセスワ文化芸術大臣が慰問し、踊りや歌の交流をした。大臣は西サハラ難民キャンプのテレビや新聞に出演し、「南アフリカは、アフリカ最後の植民地が一日も早く解放されることを祈っている。南アフリカは、真摯に民主的に独立を目指す西サハラ人民を変わらず支援し続ける」と、明言した。が、西サハラ難民はパリ・テロを流すネットカフェに押しかけた。
(3) 第14回民族大会準備委員会初会合:
11月17日、アバウド容疑者は、パリ郊外に潜伏中?
同日の11月17日、第14回西サハラ民族大会準備委員会が、西サハラ難民キャンプで立ち上がった。委員長にはハトリ国連交渉団団長が選ばれ、三か所の難民キャンプでは早速、大会に参加する代表の選挙が始まった。現在、難民キャンプ群は6区に分けられている。夫々に、アウセルド、ラユーン、ブジュドウール、スマラ、ダハラ、そして難民センター・ラボニなどと、故郷の都市名がつけられている。
第14回民族大会は12月16日から20日まで、一番奥深く砂漠に入ったダハラ難民キャンプで開催される。モロッコ占領地・西サハラから被占領民も駆けつけ、欧米の支援者たちも参加する、4年に一度の民族大会で、「武装闘争か?外交闘争か?」を闘議する。西サハラ民族の将来を決める大会にテロの妨害が入りませんよう、、
(4) 国連安保理はロス国連事務総長個人特使を支持:
11月18日、アバウド容疑者はフランス警察の銃撃で殺された。
11月18日、国連安保理は、「モロッコがロス国連事務総長個人特使のモロッコ占地・西サハラ視察を拒否している」という報告を受けて、ロス特使の仲介を全面的に支持すると表明した。「西サハラ問題に関する国連交渉とロス特使の仲介を、我々は支援し続ける」と、現安保理議長ライクロフト英国国連大使は明言した。
11月19日、フランス内相カズヌーブは、「フランスが今春以降、未然に防いだテロ事件6件中4件にアバウド容疑者が関与している」と、発表しました。 「しかし、アバウド容疑者がギリシャにいた、という情報を欧州外の国から得たのは16日になってからだった」と弁明し、欧州各国の連携不足を嘆いてみせました。 連携不足?本当かな? アバウド容疑者兄弟たちがベルギーでバーを経営していた?禁酒のイスラム教徒が酒を売っていた??アバウド容疑者がギリシャで2人の実行犯をリクルートした???ベルギーとフランス情報当局が通じてないわけがありません。 ベルギー・フランス・モロッコ・テロシンジケートの資金源は何ですか? ベルギーの武器密輸市場の実態は何ですか? 本当のことを教えてください、EU情報局スペシャリストの方々、、
北朝鮮訪問を予定している国連事務総長は、西サハラ紛争解決のため、12月半ばから関係地域を訪れるそうです。
西サハラ難民キャンプだけでなく、モロッコが拒絶するモロッコ占領地・西サハラにも、
ぜひぜひ、お越しください。
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名敏之 2015年11月20日
SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子
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