2016年01月09日21時19分掲載
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政治
「パートで月25万円」 安倍首相答弁ネットで大炎上
1月8日の衆議院での安倍首相の答弁がネットで炎上しいる。話題になっ ているのは一人あたりの収入を巡る論争の中で飛び出た言葉で、民主党の山井和則議員がパートの増加や一人あたりの賃金の低下を指摘した質問に対し、安倍首相はわかりやすい例でと思ったのか、「え〜私と妻。妻は働いていなかったけれども、『景気がそろそろ本格的に良くなって来たからそろそろ働こうかしら』と思ったら、我が家の収入は妻が25万円で私が50万円で75万円にふえるわけでございますから。2人で働くことから2で割ると平均の収入は下がっていく」。この答弁に反応したのがtwitterで現実のくらしを知らないなど安倍首相への反発があふれた。(大野和興)
パートで月25万って…。正社員で働いてた時15万だったぞ…。諸々引かれて13万代。後に別の所でフルタイムでのパートとして事務やったけど10万程度だった。生きるの嫌になるね。今はもっと良くなったの?
パートで25万の人、デフレ脱却しすぎてインフレに突入しているのでは
総理が言ったんだから、月25万を実現してもらいましょう。
総理がパートで月額25万って言ったそうだけど、控除額限度までに調整してる主婦パートが下支えしてきた低賃金労働に関する基礎知識は全くお持ちでない中で女性の活躍とか言っていた、という認識でよろしいか。
Twitterの引用はきりがないのでやめるが、ネット上で正面からの反論が出たので要点を紹介する(井上伸のブログから)
この安倍首相の国会答弁を少し検証してみましょう。まず「パートで月25万円稼げる」のかという点です。
内閣府「家計調査」の「1世帯当たり年平均1カ月間の収入(二人以上の世帯のうち勤労者世帯)」の最新データをみると、直近の2014年の「世帯主の配偶者の収入」は、6万円です。安倍首相の言う「月25万円」の4分の1以下というのが客観的事実なのです。
次に「妻は働いていなかったけれども、『景気がそろそろ本格的に良くなって来たからそろそろ働こうかしら』」という点です。
同じ調査で今度は「世帯主収入」を見ると、2000年は46万円だったのが、直近の2014年は41万円と、4万5千円も下がっています。 事実は、景気が良くなったわけではなく、世帯主の月4万5千円もの賃下げで生活が苦しくなったため配偶者が働かざるをえなくなったのです。
それから、「我が家の収入は妻が25万円で私が50万円で75万円にふえる」という点です。安倍首相はアベノミクスで世帯収入が増えているから平均賃金が下がっても問題がないのだと言っているわけですが本当でしょうか?
同じ調査の二人以上の勤労者世帯の「勤め先収入」を見ると、2000年は52万7,818円だったのが、直近の2014年には48万3,251円と、4万4,567円も世帯収入も減っているのです。
念のため、直近の数字も見ておきましょう。2015年11月の数字が内閣府公表の最新ですので、過去の同月と比較すると、二人以上の勤労者世帯の収入は、2015年11月で42万5,692円、2014年11月が43万1,543円、 2013年11月43万6,293円となり、安倍首相の言う「17年ぶりの高い賃上げ」とはまったく逆に二人以上の世帯で見ても2015年は賃下げになっ ています。
国会答弁の最後のところで、安倍首相は、「2人で働くことから2で割ると平均の収入は下がっていく」などと言っていますが、以上見てきたように2人以上の世帯の収入そのものが下がっているのですから、まったくのウソとデタラメであることが分かります。
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