2016年01月15日11時48分掲載  無料記事
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アジア

アムネスティ:世界の学者400人が中国・習近平国家主席にウイグル人経済学者の釈放を訴える

日本人13人を含む世界各地の学者400人が、ウイグル人経済学者イルハム・トフ ティ氏の即時・無条件の釈放を求めるアムネスティ・インターナショナルに賛同し、中国政府への公開書簡に名を連ねました。イルハム・トフティ氏は 2014年1月15日に中国当局によって拘束され、不公正な裁判の末、同年9月に「国家分裂罪」で終身刑が言い渡されました。(アムネスティ国際ニュース) 
 
習近平国家主席宛てのアムネスティの公開書簡には、ハーバード大学や香港大学、オックスフォード大学をはじめとする世界各地の大学や研究機関の学 者らが名を連ね、イルハム・トフティ氏を無条件かつ即時に釈放することが「学問の自由を保障する証になると同時に、民族間の相互理解と緊張緩和にまい進するという姿勢をあらためて示すことになる」と指摘しています。 
 
イルハム・トフティ氏は新疆ウイグル自治区の出身であり、学者として、また作家として中国政府の少数民族政策について批判していました。しかし暴力には一貫して反対し、平和的な方法で活動を続けていました。ウイグル人は大半がイスラム教徒で、雇用、教育、住居などさまざまな面で差別をうけており、宗教の自由が制限されています。近年、ウイグル人と治安当局の衝突が多発し、同自治区における表現や移動の自由はさらに狭められています。 
 
拘束後の約6カ月間、イルハム・トフティ氏は外部との接触を完全に断たれ、弁護団によれば10日間食事を与えられず、20日以上足かせをかけられていました。 
 
公開書簡(英文と日本語訳)及び連名した学者400人の氏名・所属は添付をご参照ください。 
 
日本から賛同した研究者は以下の通りです。 
 
阿部浩己(神奈川大学教授) 
寺中誠 (東京経済大学非常勤講師) 
加々美光行(愛知大学名誉教授兼非常勤講師兼フェロー) 
川島高峰(明治大学准教授) 
松野明久(大阪大学教授) 
川村暁雄(関西学院大学教員) 
東澤靖(明治学院大学法科大学院教授) 
及川淳子(法政大学客員学術研究員) 
高橋宗瑠(早稲田大学大学院非常勤講師) 
石塚迅(山梨大学准教授) 
鈴木賢(明治大学法学部教授) 
牧陽一(埼玉大学教授) 
庄司香(学習院大学教授) 
 
 
【この件に関するお問合せは】 
アムネスティ・インターナショナル東アジア地域事務所(香港) 
Amnesty International East Asia Regional Office 
中国担当調査員 William Nee 
Tel: +852 9520 7593 
E-mail:william.nee@amnesty.org 


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