2016年01月31日20時49分掲載  無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=201601312049490

国際

「アメリカを探して」 バーニー・サンダース陣営の選挙広告にサイモン&ガーファンクルの歌を使用

  当初はヒラリー・クリントンの支持率が60%近くあって圧勝と見られていた民主党予備選だが、バーニー・サンダースが猛追して面白くなってきた。サンダース氏は格差社会の是正を掲げている。選挙キャンペーン広告ではサイモン&ガーファンクルの歌「アメリカ」を使って、真のアメリカを探し求めるというメッセージを伝えている。 
 
  高齢のサンダース氏だが、TV討論での話には若々しさとパンチがあり、会場の支持を受けているように感じられた。アメリカ映画にはしばしば道に迷う若者の後ろに、信念を持って生きてきた祖父がいて、その姿が尊厳を伴って映ることがある。サンダース氏からそんな印象を受ける。 
 
https://www.youtube.com/watch?v=2nwRiuh1Cug 
 
 
■ビデオ「なぜアフリカ系アメリカ人がバーニー・サンダースを支持するか?」 
https://www.youtube.com/watch?v=g4-1zHemLrQ 
  「1963年から人種の平等のために戦ってきた。彼はキング牧師と行進した。公民権のために戦ったために逮捕もされた・・・教育費を無償にせよと訴えた・・・」と説明されている。単に社会主義者、というだけでなく、彼の信念とか根っこが見えるビデオになっている。 
 
■バーニー・サンダース氏の紹介サイト(サンダース陣営) 
https://berniesanders.com/about/ 
  生まれはニューヨークのブルックリン。父親はポーランドからの移民だった。シカゴ大学に入学後は公民権運動に参加した。大学を卒業後、大工仕事をしたり、ドキュメンタリー映画を作ったりした。1981年にバーモント州のバーリントン市長に選出された。その後、16年間バーモント州選出下院議員を経て2006年に上院議員に選出された。 
 
■Yahoo!ニュースによるサンダース候補のインタビュー(約40分) 
https://www.youtube.com/watch?v=b0G5MtSJsYQ 
  「Yahoo!ニュース」の女性キャスター、ケイティ・クーリック(Katie Couric)によるインタビューを見ると、サンダース氏の「社会主義」とは冷戦時代のソ連、東欧のようなものではなく、デンマークのような北欧の福祉国家をイメージした方がよいようだ。実際、彼はDemocratic Socialistと自称しており、単なる社会主義者ではなく、民主的・社会主義者というわけである。 


Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
  • 日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
  • 印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。