2016年02月03日16時40分掲載
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国際
「アイオワ・サンキュー!」開票後、バーニー・サンダース候補の第一声 米報道「30歳未満のアイオワ州民主党有権者の84%がサンダース支持」
「アイオワ・サンキュー!」
2月1日のアイオワ州での開票後、わずかの僅差でヒラリー・クリントン候補に負けたものの、実質的には49%台でほぼ引き分けだった民主党大統領候補のバーニー・サンダース氏は開口一番、アイオワ州民の支持者に感謝を表明した。
「9か月前にこの美しい州にきたとき、私たちは政治組織もなく、金も知名度もありませんでした。しかし、私たちはアメリカの中でも非常に力強い政治の組織へ育ってといきました。」
会場からはサンダース氏に対する「サンキュー」の声がこだました。
「今夜、未だ結果は出ていませんが、私たちは実質、互角のようです(歓声)。 ハハハハ、ワーオ ! (「バーニー」の歓声が起きる)」
「今夜の結果は政治のエスタブリッシュメントに、経済のエスタブリッシュメントに、そしてメディアのエスタブリッシュメントに大きなメッセージを伝えたと私は思います」
(ひときわ大きな歓声)
74歳のバーニー・サンダース候補だが、会場の歓声は若々しい。サンダース氏は産業界が特定候補者に巨額を投じて歪めているこれまでの選挙戦を批判した。
「私の政治口座に寄せられる献金の平均額は27ドルです。私たちは産業界やウォール街の億万長者の利益を代表しているのではない。彼らの金は必要ない。私たちは民主党の候補者の中では唯一SuperPACによる政治資金の取得をしていないグループです」
2012年の選挙戦から上限がなくなった献金をSuperPACと呼んでいるが、そのことを批判した。サンダース氏は格差社会のことや教育費のことや医療保険制度のことなども語ったあと「アイオワで今日、政治革命が始まったのです」と語って締めた。ウォール街の巨額の政治資金を拒否し、平均すると1口およそ3000円程度の少額の献金で大統領選挙戦を戦っているというサンダース候補。イスラム国対策には米地上軍を派遣しないことや公立大学の無償化を訴えるなど、若い層の圧倒的な支持を得ている。米国での報道によると、30歳未満の民主党有権者の84%はサンダース候補を支持した模様。
SuperPACで巨額を集めているヒラリー・クリントン陣営はサンダース陣営の怒涛の勢いをいかに封じるか、頭を悩ませているだろう。
■「デモクラシー・ナウ!」バーニー・サンダース候補の声明
http://www.democracynow.org/2016/2/2/watch_bernie_sanders_says_iowa_is
■ハンナ・アレント著 「革命について」 〜アメリカ革命を考える〜
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