2016年05月07日01時52分掲載
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国際
ND米紙ウィークリーニュース第81号(May 1, 2016)
●目次●
【南スーダン 和平協定失敗の恐れ】WP 4/20
South Sudan: Worries that peace deal may collapse
【中国 南シナ海で 海上浮動型の原発開発へ】NYT 4/22
China to Develop Floating Nuclear Power Plants
【米IS掃討作戦 空爆で20人の市民巻き添え】WSJ 4/22
U.S. Acknowledges Killing Another 20 Civilians in Iraq and Syria
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【南スーダン 和平協定失敗の恐れ】WP 4/20
South Sudan: Worries that peace deal may collapse
4月20日付のワシントンポスト紙は、南スーダンの和平協定について、失敗する恐れがあるとの見方があったことを報じた。
4月18日に予定されていた南スーダン反政府軍のトップであるリエック・マシャール前副大統領(※4月26日に副大統領に再就任:関連)の首都ジュバへの帰還が政府側との対立により延期され、その後の帰還予定も公表されなかったことから、停戦監視機関の中でこのような見方がされていたという。
この延期について反政府軍は、ガトウェッチ参謀総長の入国を政府側が認めなかったと主張。政府側は、ガトウェッチ氏は少なくとも260人の兵を引き連れてジュバ入りを試みていたとし、平和協定違反と判断したと説明していたという。
同紙は、移行政権の成立がなされていないことや、和平協定の条項の未実施などを指摘し、内戦が続き多くの犠牲者を出している南スーダンでの和平に向けた闘争はまだ続くと見ていた。
【中国 南シナ海で 海上浮動型の原発開発へ】NYT 4/22
China to Develop Floating Nuclear Power Plants
4月22日付のNYタイムズ紙は、中国が南シナ海に建設した人工島に電力を供給するため海上浮動型の原子力発電所の開発を計画していると報じた。
同紙は、人工島に設置しているレーダーシステムや灯台、兵舎、港湾施設、空港には大量の電力が必要なものの、中国本土からその電力を供給するのは難しいため、浮動型の原子力発電所の開発を計画しているのではないかと見ている。
なお同紙は、台風により発電所が難破する可能性があることや、炉心溶融を起こした際に、放射性物質が海に拡散する可能性についての専門家の意見を紹介し、この計画の危険性について指摘している。
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