2016年05月11日11時01分掲載
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政治
政府の政策への批判意識弱い日本人、世界38ヵ国中最低レベル 米ピュー研究所調査
注*に示す論文に表れている日本人の政治意識についての統計──各国との比較を紹介したい。この論文そのものはアメリカ人の宗教意識その他についての各国との比較データで、PEW研究所の調査結果である。自国の政府のやり方に国民がどの程度批判するか、批判する権利を持っていると意識しているかということに関しての世界38カ国での調査結果である。(落合栄一郎)
まず1項目は、政府の政策への批判について:アメリカ、カナダ、ヨーロッパ諸国は90%以上の国民がそうすべきだと思っている。中近東諸国では平均74%、日本を含むアジア・南アジア(中国、北朝鮮は含まれない)で平均70%、ラテンアメリカでは90%、アフリカでは平均73%、ウクライナで87%、ロシア72%.世界平均は80%。日本はなんと67%と最低に近い。
次に、少数派に対する政府の悪政への批判:アメリカ、カナダで77、64%、ヨーロッパで平均46%、中近東で平均24%、アジア・南アジアで27%、ラテンアメリカで50%、アフリカで36%、ウクライナ18%、ロシア26%で、世界平均が35%.日本はここでも14%と世界で最低の部類──日本より低いのはレバノン、ヨルダン、セネガルぐらいのもの。
さて、もう一つ、政府の悪政に対して、暴力的な抗議を辞さないかどうか:そうした抗議をするとした人の割合:アメリカ44%、カナダ29%、ヨーロッパ平均31%、中近東15%、アジア・南アジア24%、ラテンアメリカ31%、アフリカ22%、ウクライナ8%、ロシア17%、世界平均25%であるが、日本はここでも最低の部類で、たったの9%。
現在の日本の政府のやり方は日本をダメにする政策のみで、反対する人たちはいるが、日本全体としては、ここで示されたように、政府への抗議の意識が低く、長いものには巻かれろ的な態度を持つ人が多いのでしょう。民主主義的に、選挙で悪政権を倒すという考えが主流で、正当ではあるが、なんとかして、もっと自分達の考える正しい政治をやって欲しい、そのために抗議に立ち上がろうとする人が少数派では、政治は良くならない。
*www.alternet.org/media/compared-rest-world-americans-are-delusional-prudish-selfish-religious-nuts-study
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