2016年05月18日00時08分掲載
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中国
JCLIFセミマンスリーニュース(「人民網」日本語版 2016年5月前半 抜粋)
<2016年5月4日>
【「五三惨案」88周年を追悼する民衆】
五三惨案(済南事件)の88周年記念日にあたる5月3日、山東省済南市の人々が同事件の記念碑を訪れ、歴史を振りかえり、犠牲者を追悼した。
1928年5月3日、日本は英米が北部へ勢力を伸ばすのを防ぐため、中国国民の保護を口実として済南に出兵し、侵略した。日本軍は済南を占領後、兵士と民間人約1万人を虐殺し、「五三惨案(済南事件)」として中国国内外を震撼させた。
<2016年5月2日>
【ブルーカラーの平均月給が4500元突破 上位は北京・上海・深セン】
クラシファイドサイト「58同城」はこのほど、中国のブルーカラーについての統計を発表した。
2015年の全国のブルーカラーの平均月給は4500元を突破した。上位3位は北京、上海、深センだった。
また、90年代生まれを中心にネットを通じたブルーカラーの求職が急速に増えている。ネットを通じた求職の割合は、2013年と比べて300%以上増加。現在の新たなブルーカラー求職者のうち、60%が90年代生まれだ。普通労働者、技術工などの割合は15%のみでさらに下がっている一方、スーパーや飲食店などでの仕事を選ぶ人が多い。
ブルーカラー従業者の人数は年々増加しているが、大・中都市では依然不足している。特に、配達員や月嫂(出産後の母子の世話をする専門の家政婦)などの不足が目立つ。これはブルーカラー自身の条件、文化知識と仕事がつり合わないこと、人気のある仕事の労働力が過剰であることと関係がある。
したがって、求職・求人需要の効率的なマッチングが、現在の問題を改善する鍵となる。
<2016年5月2日>
【日本経済の停滞はすでに常態 もはや「日本病」】
日本経済が再び注目を集めている。「アベノミクス」の成果が輝かしいからではない。国際経済界は、日本の長引く停滞や深刻なデフレに「日本病」の診断を下した。
主要国首脳会議(サミット)が5月末に日本・三重県で開催される。開催国が「病身で参加」し、病気は感染しやすいので、どのように予防すべきか、どうやったら困った事態を抜け出すことができるかと、世界が不安を感じている。
モルガン・スタンレー元アジア会長のスティーブン・ローチ氏は、「『日本病』とは、すなわち日本経済の長期的な低迷、転覆した船や枯れた樹木のような状況、救いようのない深刻な病状を指す。第二次世界大戦後の日本の経済周期から考えて、1990年以降に5回の衰退期があり、2015年までの5年間(の衰退期)には、国内総生産(GDP)の年平均成長率がわずか0.8%にとどまり、それまでの45年間の年平均7.25%を大幅に下回った」と述べる。
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日中労働情報フォーラム(JCLIF)ウェブサイトでは、毎月の前半と後半の2回、「人民網」日本語版から労働者・労働組合および日中関係に関わる記事(20件)を選択し、その抜粋(冒頭部分)を掲載しています。
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