2016年05月20日15時31分掲載
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橋本勝21世紀風刺画日記
262回 原発でギャンブルするなんて!?
週刊文春の記事でスポーツ界でのギャンブルが大きな問題となった
野球では巨人軍の選手の賭博行為が明らかにされ
やった選手はチームから解雇された
さらに今月、バトミントン選手がカジノ賭博をしていたことが発覚した
特にそのうちの一人がオリンピックで金メダルが期待できる
選手であったことが騒ぎを大きくした 五輪への出場が
停止となっただけでなく、選手生命すらも絶たれかねないのである
だが、あえて言えばそれは自業自得というしかないものである
そして今、もうひとつの重要なギャンブルが行われている
それは川内原発差し止め訴訟裁判である
カジノが巨額のお金を賭けて行われているのに対し
こちらは国民の命を賭けてのギャンブルである
その「運転中の原発を止めろ」という訴えにたいし司法がいかに判断したか
原発差し止め訴訟では、先月には高浜原発に対してもあったが
こちらは3月9日に大津地裁が差し止めの判断を下し
運転中の高浜原発はストップした
だが今回の川内原発訴訟では、運転差し止めとはならなかった
原発が「安全か」、「危険か」ということにおいて
司法は全く正反対の判断を下したのである
まさにこれは「原発ギャンブル」というしかない
この川内原発裁判の数日後、熊本で震度7の大きな地震が起きた
そして熊本地震は、10日たってもおさまらず範囲も広がっている
地震だけでなく火山への不安ということもあり
「川内原発を止めろ」という声は強まっているが
いまのところ九州電力も、安倍政権も川内原発に異常はないと
あくまでも運転を停止する姿勢はみせない
「事故は起きないだろう」というなんとなく楽観主義で対処している
そんないい加減な理由でたくさんの国民の生死が左右されるとは
原発ギャンブルはすぐに止めるべきである。
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