2016年05月26日19時57分掲載
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国際
フランスのレピュブリック広場で続く人々の大討論会 'Nuitdebout'(立ち上がる夜)
パリの中心近くにあるレピュブリック広場に夜ごと、人々が集まって様々な議論が行われています。きっかけは社会党政府が提案しようとしている労働法改正案でした。フランスは週35時間労働に代表されるように、労働者の権利は手厚く保護されてきましたが、その権利を緩和して労働市場を流動化させようとしているのです。政府は労働法を改正することで、10%を超える失業率を減らすことができるようになるとしています。
しかし、改正案では経営者が労働者の解雇を楽にできるようになるほか、様々な経営者側にとって好都合なフレキシビリティが導入されそうであることから、労組ばかりでなく、若者や市民が反対運動に参加しています。今年3月31日に始まったレピュブリック広場の大討論会はこの労働法改正に対する抗議が発端でしたが、その後、政治経済あるいは民主主義、男女間の差別、難民問題などさまざまなテーマについて星空の下で話し合いが行われているのです。
この写真を撮影したのはアラン・ケラー氏(Alein Keler)、パリの報道写真家で、2005年に設立された写真エージェントのAgence Myopeというグループに所属しています。参加写真家は14人前後。フランス国外にも拠点を持っています。写真家たちが共同で写真を販売するための組織として設立し、様々な共同プロジェクトやワークショップを行っているそうです。
■写真エージェントのAgence Myope
http://www.myop.fr/fr/agence/
・ルモンド、リベラシオンやユマニテなど様々な媒体に写真を提供
http://www.myop.fr/corporate/publications/
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