2016年06月05日00時46分掲載
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中国
JCLIFセミマンスリーニュース(「人民網」日本語版 2016年5月後半 抜粋)
<2016年5月31日>
【日本の歴史学団体が声明「慰安婦問題は終わっていない」】
日本の歴史学団体15団体が30日、「慰安婦」問題に関する声明を発表し、「日韓両国政府は昨年、『慰安婦』問題の解決に向け合意に達したが、これは決して慰安婦問題が終結したことを意味する訳ではない」と強調した。関係各方面がこの問題に真摯に向き合い、根本的な解決に向けて善処していくよう、声明は求めている。
日韓両国政府は昨年、「慰安婦」問題について、「最終的かつ不可逆的解決とする」ことで合意し、かつ、国際社会において「慰安婦問題について互いに非難・批判することは控える」ことを確認し合った。
これについて声明は、「両国政府の合意は、慰安婦問題に終止符を打とうとする意図の現れであり、歴史研究による新たな発見およびこの問題に対する新たな評価が生まれる可能性を排除している」と指摘。政府側からの一方的な宣言で問題の終結を図ろうとすること、さらには今後討論を深めることを封殺するようなやり方は、「慰安婦」問題の根本的解決とはかけ離れたものだと強調した。
<2016年5月30日>
【小中学生の約3割、「学校で時々いじめられる」】
学校でのいじめは、ここ数年多発する傾向にあり、重大な社会問題となっている。
中国青少年研究センターが2015年、国内十省・市の小中学生5864人を対象に実施した調査によると、「学校で時々いじめられる」と答えた生徒は全体の32.5%に上った。
国務院教育監督指導委員会事務室はこのほど通知を発表。全国各地の小・中学校に対し、生徒同士の間で身体・言葉・インターネットなどの方法を用い、悪意あるいじめや屈辱を与える行為をする、あるいは怪我をさせるといった校内いじめに関する特別対策を行うよう求めた。
小紅さんは、遼寧省凌源市にある小学校に通う5年生だ。小紅さんの母親は、少し前から子供の口数が少なくなり、学校の成績もかなり落ちていることに気がついた。本人に問い詰めたところ、小紅さんは「うちが商売をやっていることを知っている数人のクラスメートが、店から商品をもってこいと要求してきた。品物を持っていかないと、放課後、そのことを彼らに責め立てられ、たいてい殴られた」と告白した。
<2016年5月20日>
【中国で進んで残業する人が増加 長すぎる労働時間の解決策は?】
徹夜で長時間座って仕事をし、3度の食事も不規則。こんな「残業文化」が形成され、都市部の会社ではごく普通のこととなっている。
では、なぜ長時間の仕事が日常茶飯事になっているのだろう?従業員はなぜ、進んで残業をするのだろう?このような現象をどのように解決すればよいのだろう?これらの問題は考慮に値する。
経済が急速に発展するにつれ、人々の生活のリズムは早くなり、夜でも明るいオフィスビルが都市の普通の光景となっている。多くの人にとって、長時間の仕事がごく普通の生活となっているのだ。
北京のある外資系企業で働く李威さんは、取材に対して「毎週残業を平均約20時間している。それに平日や週末に家でしている仕事の時間は含まれていない。このような残業は常態化している」とこぼす。
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日中労働情報フォーラム(JCLIF)ウェブサイトでは、毎月の前半と後半の2回、「人民網」日本語版から労働者・労働組合および日中関係に関わる記事(20件)を選択し、その抜粋(冒頭部分)を掲載しています。
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