2016年06月09日18時43分掲載  無料記事
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国際

ヒラリーの前に大統領選に立候補した女性がいた。1872年「(男女)平等党」が指名した候補者、ビクトリア・ウッドハル 女性の投票権がなかったため自身にも投票できなかったが

  バーニー・サンダース候補を何とかふり落としたと安堵気味のヒラリー・クリントン民主党大統領候補。米国で女性が最初に大統領選に出る、と自賛している。ヒラリー候補は、ここで実際には「主要政党から」と前置きしていた。 
 
  それもそのはずで米政治史を振り返ると、ヒラリーさんの前に大統領選に立候補した女性がいた。1872年、小さな政党の「(男女)平等党」(Equal Rights Party)が指名した候補者、ビクトリア・ウッドハル(Victoria Woodhull)。女性の投票権がなかったため自身にも投票できなかったが・・・ 
 
  当時、「(男女)平等党」は女性にも平等な権利を求めており、ウッドハル候補は自ら政治を変えるために立ち上がったのだった。アメリカで女性が投票権を勝ち得たのは1920年だから、およそ50年も前のことだった。そう、ウッドハル候補が大統領選に立候補したのちも、半世紀にわたって女性は投票権すらなかったのである。しかし、逆に言えば、運動を継続してきた半世紀の女性の歴史とも言える。もし、女性が声をあげなかったら、男性の政治家が女性に投票権を渡す政治改革を行っただろうか。 
 
 
■Politico誌の記事 
http://www.politico.com/magazine/story/2015/04/victoria-woodhull-first-woman-presidential-candidate-116828 
 
■ヌーベル・オプセルバトゥール誌の記事 
http://tempsreel.nouvelobs.com/monde/elections-americaines/20160608.OBS2124/non-hillary-clinton-n-est-pas-la-premiere-femme-candidate-a-la-presidentielle.html 


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