2016年06月25日11時33分掲載
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欧州
Brexit 最初の作業は大陸とのトンネル封鎖 英国内務大臣が発表
英国の欧州連合からの離脱をBrexitと(Britain とexitとからなる造語か)と呼んでいますが、国民投票で離脱を決めて間髪入れず、フランスとの間にかかるトンネルを封鎖する作業に入る、と内務大臣のテレーザ・メイ(Theresa May)が発表した。
このトンネルから多くの違法な移民が英国に流入しており、離脱が決まると駆け込みで入ってくるのを危惧してのことだろうか。国民投票を前にした5月から、メイ内相はフランスの内相ベルナール・カズヌーブと対応について協議しており、まずは英国側が拠金してフェンスをトンネルに作ることになりそうだ。
■ガーディアンの報道
https://www.theguardian.com/uk-news/2015/jul/29/theresa-may-work-plans-stop-channel-tunnel-migrants-cobra
以下のフランス語のメディアEL MANCHARではメイ内相の苦渋のニュアンスが強く伝えられている。
http://el-manchar.com/2016/06/24/brexit-les-travaux-pour-reboucher-le-tunnel-sous-la-manche-debuteront-la-semaine-prochaine/
こちらの報道ではメイ内相は残留を個人的には希望しており、欧州大陸との間につながった「へその緒」を断ち切る思いだと語っている。
※テレーザ・メイ(1956〜)保守党の政治家
オックスフォード大学で地理学を学ぶ。イングランド銀行でキャリアをスタートさせた後に、Association for Payment Clearing Services (APACS)で働く。1997年から国会議員となり、2010年の総選挙で保守党が勝利し内務大臣となった(ウィキペディア)
■英テレグラフ紙 英キャメロン内閣閣僚たちの欧州連合離脱への賛否の内訳(今年2月の時点)メイ氏はキャメロン首相と同じく残留支持派として記載されている。
http://www.telegraph.co.uk/news/politics/boris-johnson/12175376/Boris-Johnson-urges-Cabinet-ministers-who-backed-In-campaign-to-think-again.html
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