2016年07月21日00時03分掲載
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国際
ND米紙ウィークリーニュース第91号(July 17, 2016)
●目次●
【韓国THAAD導入 揺れる中国】NYT 7/8
For China, a Missile Defense System in South Korea Spells a Failed Courtship
【米空爆とアフガン治安部隊 IS進行を鈍化】WSJ 7/10
U.S. Airstrikes, Afghan Forces Blunt Islamic State Advances
【参院選 安倍自民勝利 憲法改正に向け前進】WSJ 7/10
Japan Election Boosts Shinzo Abe’s Bid to Revise Constitution
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【韓国THAAD導入 揺れる中国】NYT 7/8
For China, a Missile Defense System in South Korea Spells a Failed Courtship
7月8日付のNew York Times紙は、同日、韓国が米国の高高度防衛ミサイルシステム(THAAD)を導入する計画を発表したことを報じた。
同紙は、長らく北朝鮮と友好的な関係を築いていた中国が、この数年、米国を遠ざける目的で韓国との関係強化を図っていたものの、THAADの導入により中韓関係に陰りが生じたと指摘。本システムの導入についての協議は、米韓の間で2〜3年前から行われていたが、今年1月の北朝鮮による4回目の核実験を経て加速。半年を経ずにTHAAD導入に至った。
同紙は、これにより中米関係はますます悪化し、南シナ海をめぐる問題も影響し、中国市場への米国の参入は困難になり、中朝関係にも変化が起こるであろうとの見方も紹介。
また、中国の王毅外相は、THAAD配備が「必要以上の防衛システムである」「東アジア地域における戦略的秩序を崩し、軍拡競争を起こさせる危険性がある」と批判したと同紙は伝えた。
【米空爆とアフガン治安部隊 IS進行を鈍化】WSJ 7/10
U.S. Airstrikes, Afghan Forces Blunt Islamic State Advances
7月10日付のWall Street Journal紙は、パキスタン東部の国境線付近で「イスラム国(IS)」の戦闘員が米国の無人機による空爆で死亡したことを報じた。
同紙によると、7月9日にカブールでジョン・ニコルソン米陸軍将軍、アフガン駐留米軍司令官がこのことを発表し、「過激派組織への圧力は我々にとって非常に重要な問題であり、戦闘は継続させなければならない」と述べた。
オバマ米大統領は7月6日、アフガン駐留米軍の部隊数の増加を発表。以前の計画では、米国防総省は12月までに兵士の数を5500人に削減する予定であったが、ニコルソン将軍の要請に応じ、任期中に8400人を維持することで合意したと同紙は報じている。
また同紙は、米当局が、イラクやシリアで活動していたアフガンの武装集団に対する勝利宣言を行っていないことも指摘している。
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