2016年07月24日02時33分掲載
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国際
ニースの殺傷事件の傷あと ムスリムの母親も犠牲となった
ニースでの暴走トラックによる84人の殺人事件のあと、フランスメディアではこの波紋が未だに続いている。ある記事では犯人はバイセクシャルだったために、イスラム国は無関係であることを決め込んだ、という内容だった。
https://el-manchar.com/2016/07/19/apres-la-decouverte-de-sa-bisexualite-daech-nie-avoir-un-quelconque-rapport-avec-le-terroriste-et-condamne-lattentat-de-nice/
また、ある記事では北のノルマンディの海岸で、スカーフをかぶったムスリムの女性たちとその家族の一団に向かって、市長らが「遠くに行ってくれ」と言ったとする記事が出ていた。これはムスリム系のウェブサイトだったが、こうしたことは毎年起きているけど、ほとんどメディアは取り上げない、と嘆いている。一方、市長は人種差別ではなく、彼らのパラソルが警備活動の妨げになるからだ、と抗弁したという。
ニースの84人の犠牲者の中には敬虔なムスリムの母親も含まれていた。モロッコからやってきた家族の母親Fatima Charrihiさん(60歳)で、その日はほかのフランス人と同様、花火を楽しんでいた。1983年にニースに移住し、一生懸命働いてきた人だったという。優しい母親で、子供たちにもイスラム教の価値をしっかりと教えていた。その母親が一瞬にして殺されてしまった。しかし、喪に服するムスリム家族に、心無い人たちが残酷な言葉を投げかけたという。娘によると「お前たちはまとめて出ていけ」「俺たちのところでお前たちは見たくない」「死んでよかった」などといった言葉が投げかけられたそうである。もちろん、そんな人ばかりではないだろうが、ラシストも少なくないようだ。さらに、ニースの事件以後、極右政党の国民戦線への入党者が激増して国民戦線は大喜びしているという。この家族の話はLe Plusというメディアによる。
http://leplus.nouvelobs.com/contribution/1541449-ma-mere-musulmane-a-ete-tuee-a-nice-un-passant-m-a-dit-que-c-etait-tant-mieux.html
中東やアフリカからの難民が激増した理由はフランスや英国そして米国が武力介入したリビアのカダフィ政権つぶしや、シリアへの武器輸出や軍事支援といった欧米の直接・間接にわたる軍事介入である。イスラム国が生まれた背景にはブッシュ政権の始めたイラク戦争である。もっと昔には、労働者が不足していたのでフランスでは旧植民地のマグレブ地方から移民を受け入れたのである。
■ニースの暴走トラック事件 テロなのか、絶望ゆえの単独犯行か 村上良太
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201607160051216
■ジャン・ビヤンボーム著 「宗教に対する沈黙 〜ジハーディズムに直面した左翼〜」
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201606281954122
■民進党の蓮舫議員 菅原一秀議員(自民党)「(蓮舫氏が)日本人に帰化をしたことが悔しくて悲しくて泣いた」への反論
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■拝啓 宮崎駿 様 〜風刺画について〜
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