2016年09月11日15時11分掲載
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環境
長野県大鹿村住民、村議会「リニア新幹線反対決議を求める署名運動を展開
大鹿歌舞伎で有名な、長野県大鹿村。南アルプスの麓にあり、「日本で最も美しい村連合」に 参加するこの村が、「夢の超特急」をうたい文句に建設が予定されている「リ ニア新幹線」工事で大きく揺れている。村民有志は村議会に対し、リニア事業へ反対決議を求める陳情署名を実施しており、全国に賛同呼びかけを発している。下記に紹介する「陳情趣旨」のよると、JR東海は礎0ん民に懸念に対し、「始めてみて問題があればその都度対応していく」という全くの見切り発車で、本体工事のための準備工事でありながら、発生土の行く先(仮・本置き場も含める) も未定、村が求めてきたJRとの協定締結もないまま、という。(大野和興)
陳情書名へのご協力のお願い
大鹿村住民有志により大鹿村議会にリニア事業へ反対決議を求める陳情署名を実施しております。
最終締め切り日は9月18日です。(集約先必着)
(陳情趣旨)
2011 年に現行ルートでのリニア中央新幹線の建設を国がJR東海に指示して以来、私たちは 最低限「今ある暮らしが守られるように」と願って、説明会に足を運び、JR東海の説明に耳を 貸してきました。ところがJR東海の説明は、認可前は「決まっていないことなのでこの場では 説明できない」、認可後は「決まったことなのでやります」と、乱暴なものでした。
先日 8 月 24 日に行われた松川インター大鹿線の工事説明会を経て、JR東海は工事着工の意向を示しました。結局JR東海の説明は、工事開始直前の段階においてすら、始めてみて問題があればその都度対応していくというものでした。問題が起きても最終的には責任を持たないというのです。本体工事のための準備工事でありながら、発生土の行く先(仮・本置き場も含める) も未定、村が求めてきたJRとの協定締結もないままです。
このような一方的な工事着手表明を、 私たちは認められません。 まともな説明もしない、結果も引き受けない企業による大型工事がなされれば、今の大鹿村の生活や環境が一方的に壊さても、そのつけは住民が負うことになります。
もともと、JR東海が全額自己負担すると約束して国は事業を認可しました。ところが今は公 的資金の投入が検討され、当初計画の前提自体が損なわれています。リニア事業は大鹿村にとっ てどうしても必要なものではないはずです。 大鹿村議会は、村の環境と私たちの生活を守るためにリニア工事に反対してください。将来の 住民と子どもたち、村の環境に責任を負うのは、JR東海ではなく今の私たち自身です。
以下の内容にご賛同していただける方は、
お手数ですが署名用紙をコピーしていただき
集約先に期日までにお送りください。
ご協力をお願いいたします。
署名用紙ダウンロードはこちら
http://umanojou.com/news/wp/wp-content/uploads/2016/09/160906%E7%BD%B2%E5%90%8D%E7%94%A8%E7%B4%99%E3%83%AA%E3%83%8B%E3%82%A2%E5%8F%8D%E5%AF%BE%E9%99%B3%E6%83%85.pdf
<参考>リニア現地ガイド★承り中
「大鹿の100年先を育む会」ではリニア計画の今を知ってもらいたい!そして、一緒に大鹿村の変化を追ってもらいたい!との思いから、リニア現地ガイドを派遣しております。
あなたの御来村のご予定に併せてコーディネートさせていただいております。
9月11日は東京から渓流の会主催の「リニアってなに?」の現地見学会のガイドをさせていただきます。育む会のリニア現地ガイドは、皆さまからのカンパで運営しています。
お問合せ、ご予約はこちら
oshika100nen@gmail.com
件名に「リニアガイド希望」とご記入ください。
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