2016年09月13日15時33分掲載
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欧州
EU離脱後のイギリスで、ポーランド人への人種差別的犯罪が増加
(パリ=飛田正夫)ロンドン北部50キロの位置にあるニュータウンのハーロウ(Harlow)で先週も3人のポーランド人が襲撃されて負傷した。その内の一人が死亡している。警察は外国人嫌いからの犯行だろうと見ている。6月23日の国民投票で欧州離脱が決まった英国ではこの種の外国人を蔑視した人種差別的な怨念からの犯罪が増えていると警察では見ている。
英国全体では、昨年に比べて人種的怨念からの犯罪は40%近く増加している。数日前にポーランドのワルシャワの政府代表が幾つかの問題解決の為にやってきて英外務大臣ボリス・ジョンソン氏と話しあった。沢山やることはあるが、先ず第一番に教育があり、ポーランドに関して余り認識が無いという事が上がった。第二点目は安全対策で、ポーランド警察を英国に派遣して英国警察と在英国ポーランド住民とのより緊密な関係を創ろうと提案されたことだと在英ポーランド大使は話した。8月27日には40歳のポーランド人労働者が外国人嫌いの犯行から殺害されている。
英国では、ポーランド人を指して、彼等は仕事を得て、彼等に家や金を与えても、彼等は我々の社会に一文も支払わないと評しているとハーロウの市民は評していると、国営ラジオ・フランス・アンフォの現地特派員ルポで報じられた。「我々はヨーロッパから出たのだし英国は我々の国だ、移民は多く将来も来る。これを辞めるべきだ」とハーロウ地区の住民は言っている。この地区の若者の68%が欧州離脱を国民投票で選んだ。
70歳のポーランド難民女性は、英国の欧州離脱が決まった後では総てが変わってしまった。彼等はポーランド人に対し敵対するようになったと語った。以前から確かに東ヨーロッパから来る移民に対し悪いことをしたが、しかしそれは許せるものであったと語っている。
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