2016年09月23日00時47分掲載
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国際
北フランス・カレーの港で渡英を目指す難民阻止の「壁」建設工事が始まる
英国が欧州連合から離脱することを決めた6月の国民投票から丁度3か月、フランス北部の港湾都市カレーに難民が英国に不法流入するのを阻止するための壁の建設工事が今週始まった。現在、地面にコンクリを流し込んで基盤を作っている模様。
この工事は英国が全費用を賄う。フランスのTV5Mondeの報道によれば並行する全長1キロ、高さ4メートルの壁を作り、ドーバー海峡の海中トンネルに潜り込むトラックや自動車に難民が忍び込むのを未然に防ぐ役割を果たすことになる。
カレーにこのような壁を作る理由は壁の近くに「ジャングル」とあだ名された難民キャンプがあるからだ。そこには英国を目指す難民が渡航のチャンスをうかがうために数千人から1万人近く集まっている。中東や北アフリカなど各地からやってきた難民たちだ。英国の離脱=Brexitが決まってまず手始めの事業がこの難民流入阻止、というのは象徴的である。英国の正式離脱までの2年間に難民が急いで渡英しようとすると見込むからだろう。
■TV5mondeの報道
http://information.tv5monde.com/en-continu/calais-debut-de-la-construction-d-un-mur-contre-les-intrusions-de-migrants-129351?utm_source=facebook&utm_medium=reseaux%20sociaux&utm_campaign=information
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