2016年10月20日00時39分掲載  無料記事
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国際

ND米紙ウィークリーニュース第102号(October 16, 2016)

●目次● 
 
【シリア停戦交渉停止 米露高まる緊張】NYT 10/3 
Tension With Russia Rises as U.S. Halts Syria Negotiations 
 
【北朝鮮はいかにしてNZ製航空機を入手したのか】WP 10/3 
How did North Korea get its hands on a New Zealand plane made with American parts? 
 
【IS拠点への攻撃が新たな危機への引き金となるか 予想される100万人の新たなイラク人難民】 WP 10/3 
Battle for Islamic State stronghold could trigger a new crisis: A million displaced Iraqis 
 
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【北朝鮮はいかにしてNZ製航空機を入手したのか】WP 10/3 
How did North Korea get its hands on a New Zealand plane made with American parts? 
 10月3日付のWashington Post紙は、北朝鮮が先月初めて行った航空ショーでニュージーランド製の航空機が使用されたことについて社説を掲載した。 
 9月24日から2日間、北朝鮮の東海岸に位置する元山空港で「元山国際親善航空祭典」が行われた。 
 同紙は、この航空ショーで公開中の航空機の一つで、北朝鮮旗を尾翼に掲げたP−750 XSTOLが、ニュージーランドの航空会社パシフィック・エアロスペース社製であるとの指摘を紹介。同社は、この機体を中国の北京通用航空という仲介業社を通じて西安寛誠実業という民間企業に売ったというが、北朝鮮に渡ったことについて、同社のダミアン社長は困惑していると同紙は報じている。 
 ニュージーランド・ヘラルド紙によると、現在ニュージーランド外務省はどのように航空機が北朝鮮に行き着いたのかを調査しているとのことだ。同紙は、北朝鮮・中国間のルートが疑われる中、制裁措置を行うことは困難であるとの見方を示している。 
 
【IS拠点への攻撃が新たな危機への引き金となるか 予想される100万人の新たなイラク人難民】WP 10/3 
Battle for Islamic State stronghold could trigger a new crisis: A million displaced Iraqis 
 10月3日付のWashington Post紙は、イラク・デバッガからの報告として、今後予想されるモスル北部の都市をめぐるイラク軍とイスラム国(IS)の戦闘により、およそ100万人の難民が新たに発生し得ると報じた。 
 同紙は、現地の救助・支援団体が、ISをめぐる一連の戦闘による難民の救助・支援で手一杯であるとした上で、「米国が背後についた、一ヶ月以内に勃発が予想されるモスル奪還に向けた新たな戦闘に備えきれているところは、皆無に等しいだろう」との国連の見解を報じた。 
 また、イラク北部のデバッガ難民キャンプにおける、定員を大幅に超えた難民の収容状況を伝えた上で、“ISに対する未だかつてない規模の攻撃”と予測される今回の攻撃が発生した場合、難民キャンプ、援助物資などが更にひどく不足すると指摘するとともに、「キャンプ内は飽和し、人々が放置状態であるのに、さらに戦闘が起きたらどうなるのか」という避難民の懸念の声も紹介。 
 国連による人道的支援が、15か国に及ぶ政府等の支援によって組織されていることを評価する発言を紹介する一方、「事態は、良くなるどころかさらにひどく悪化している」という発言を紹介し、支援の不足や対応の遅れなど現地の窮状について報じている。 
 
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