2016年12月02日00時03分掲載
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アジア
マレーシアで市民運動の弾圧が続く
マレーシアで市民運動への弾圧が続いている。国際人権団体アムネスティ国際ニュースが伝えるところでは、マレーシア政府は、選挙制度改革や汚職反対の市民グループ連合「ベルセ」に対して事務所の強制捜査や幹部の拘束を行っている。(大野和興)
以下、アムネスティ国際ニュース2016年11月18日から。
マレーシア政府は、選挙制度改革や汚職反対の市民グループ連合「ベルセ」に対する弾圧を即時にやめ、市民グループが人権を平和的に行使できるようにしなければならない。
大規模な集会の前日、マレーシア警察がベルセの事務所を強制捜査し、マリア・チン・アブドラ代表とマンディープ・シン事務局長を逮捕した。容疑は、「暴動」「民主主義に弊害をもたらす行為」、「騒乱を引き起こす目的での思いつきの挑発」などだった。
警察は、パソコン、携帯電話、書類を押収した。また、他の市民グループの活動家も逮捕した。
これまでも警察は、市民グループなどの人権擁護活動家に対し、露骨で高圧的な手段で弾圧を繰り返してきた。
警察は、今回逮捕した活動家たちを直ちに無条件で釈放すべきだ。活動家たちは皆、人権を守るために平和的に活動をしているにすぎない。
当局による弾圧だけでなく、活動家たちは国とは関係ない者たちからも攻撃を受けている。こうした妨害や脅迫や嫌がらせを受けることなく、表現・集会・結社の自由の権利が行使できるようになるべきだ。
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