2016年12月23日06時37分掲載
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文化
ウラジーミル連発 プーチン大統領と安倍首相 谷克彦 (数学月間の会 世話人)
安倍晋三首相とプーチン大統領の会談は2日間にわたって行われ,12月16日夕方に共同記者会見が行われました.内容のない会見でしたが40分にわたり,安倍首相がプーチン大統領をファーストネームで「ウラジーミル」と何度も呼びかけ,「君(きみ)」という呼びかけも使いました.
http://www.j-cast.com/2016/12/16286354.html
によると,
「プーチン大統領、ウラジーミル。ようこそ日本へ。日本国民を代表して君を歓迎したいと思います。私が2013年にモスクワを訪れた時に、出来るだけ頻繁に会談を重ねようと、君と約束をしました」と切り出し,結局,安倍首相は発言の中で,「ウラジーミル」を5回,「君(きみ)」を3回使ったといいます.質疑応答でも,5回「ウラジーミル」と口にしたということです.
日本語の感覚では,とても失礼な感じがします.そして,これはロシア語としても中途半端で気持ちの悪い感じがします.「ウラジーミル」といったら,父称まで続けるのが普通です.「ウラジーミル・ウラジーミロビッチ」です.プーチンの場合は,お父さんの名前も「ウラジーミル」です.あるいはもっと親しければ,愛称の「ヴォロージャ」と呼ぶべきでしょう.安倍さんは,ドストエフスキーなどのロシアの小説を読んだことがないのだろうか?
日本国民向けに,「やっている振り」や「親密さのアピール」を企んだことでしょうが,見え見えで違和感があります.プーチンが「晋三」と返事をしたわけでなく.全く噛み合いませんでした.だいたい,個人的信頼関係で国策を決められても困ります.トップの個人プレーで何かするのは,全くの議会軽視.国会無視の姿勢の表れであります.
よく考えると「ウラジーミル」て怖い名前ですね。「世界を支配する」という意味です。(「ウラジオストーク」は「東方を支配する」です)。安倍さんはそんな言葉を連呼したことになります。
谷克彦(数学月間の会 世話人)
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