2016年12月29日00時40分掲載
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東日本大震災
東電株主代表訴訟. 事故調査委員会で聴取された文書の開示要求を裁判所は認めず 木村結
12月27日15時
司法記者クラブ
Tweet 「東電株主代表訴訟. 文書提出の訴えを裁判所は認めませんでした。裁判所が国に対して、政府事故調などの文書提出命令を出してくれると信じていましたが、無残にも打ち砕かれました。緊急記者会見しました。私たちは抗告し、真実を明らかにするまで闘います。」
私はほんの3時間前まで、年内に真実に辿り着くことができると信じていました。 3.11から早5年10ヶ月。久しぶりに新しい歳を祝えるのではないかと楽しみにしていました。
政府事故調査委員会で聴取された文書の提出命令を出して欲しいと言う訴えすら聞き届けてもらえないのでしょうか?この訴えを起こしてから1年半の日々はどのような意味があったのでしょうか?国の拒否理由は当初からわかっていることでした。
既に事故調報告書で相当な記載があると裁判所は言いますが、報告書が出されてから4年半。明らかになった事実を私たちが示してきたことを頷きながら聴いてくれたのではなかったでしょうか?新しく知りうる事実がないと主張するのであれば、何故元取締役たちは公開を拒否するのでしょうか?政府事故調書が公開されてから4年半が経ち、新たな知見も出ています。4年前には繋がらなかった事柄も他のピースが見つかることでわかることもあります。
東電取締役が事故直後、まだ後悔の中にいた時に聴取された政府事故調の調書はここからも近い内閣府にあります。この近くて遠い真実までの距離を考えています。こうして世界中を震撼させ、今尚10万人の人びとが家に帰れない状況を作り出した福島原発事故の真実は歴史の闇に葬られようとしています。でも私たちは、真実を明らかにするために抗告し闘います。
東電株主代表訴訟 事務局長
木村結
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