2017年01月19日00時41分掲載
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国際
APAホテル、南京虐殺否定本で炎上 ニューヨークタイムズも取り上げる
APAホテルは核武装論者の元航空幕僚長の田母神俊雄氏の本をホテルの部屋に置いていることで嫌がられていたが、このごろはオーナーが書いた「旧日本軍が行った南京虐殺はでっち上げだ」という本を置いていたようで、中国でネットが炎上している。ネットばかりでなく、中国外務省の華春瑩・副報道局長が17日の記者会見で「日本国内の一部勢力が歴史を直視したがらず、否定、歪曲(わいきょく)しようとしていることを再度明らかにした」と述べるなど政治問題化している。18日にはニューヨークタイムズ電子版もこのことを掲載、国際問題になりつつある。(大野和興)
18日の時事電は、中国の複数の大手インターネット旅行代理店で18日、客室に旧日本軍による「南京事件」を否定する内容の書籍が置かれているとして、批判が出ているアパホテルの予約ができなくなった、と伝えた。担当者は「南京大虐殺を否定するような書籍が置かれているため。国内の多くのサイトでも予約できない」と語ったという。
ニューヨークタイムズは北京発のAP電で18日に、「日本のホテルチェーンが南京虐殺を否定、炎上」とこのことを伝えた。
http://www.nytimes.com/aponline/2017/01/18/world/asia/ap-as-japan-china-rape-of-nanking.html?smid=tw-share&_r=0
こうした動きに対し、APA側は同社の公式ホームページに「客室設置の書籍について」と題する文書を掲載、「異なる立場の方から批判されたことを以って、本書籍を客室から撤去することは考えておりません。日本には言論の自由が保証されており、一方的な圧力によって主張を撤回するようなことは許されてはならないと考えます」と撤去する考えはないことを表明した。
https://www.apa.co.jp/
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