2017年02月09日21時35分掲載
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国際
ND米紙ウィークリーニュース第113号(February 8, 2017)
●目次●
【アジアにおける米国の信頼の危機】WSJ 1/31
America’s Crisis of Credibility in Asia
【北朝鮮が最重要議題 マティス国防長官の訪韓に向けて】WP 1/30
North Korea at the top of the agenda as Mattis heads to Seoul
【トランプ大統領就任 アジア各国の反応】NYT 1/24
Trump in Asia:Region Poised for Change as New Era Dawns
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【アジアにおける米国の信頼の危機】WSJ 1/31
America’s Crisis of Credibility in Asia
1月31日付のWall Street Journalは、米国が朝鮮戦争以来、アジアにおいて現在ほど安全保障上危機的な状況に陥ることはなかったとする論考を掲載した。
北朝鮮は今年初めの施策方針演説において、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を行うことが予想され、米国本土に対する脅威となりつつあると警告。
また、中国は南シナ海及び東シナ海において、領土問題を抱える地域に軍事基地の建設を進めるといった挑発的な行動を繰り返しており、韓国や日本など米国との同盟国との関係に緊張感が増していると指摘している。
そして、これらは、オバマ政権下での軍備の縮小や中国に対する控えめな態度など、慎重すぎる政策によるものであり、トランプ政権は地域の安定を回復し平和を保持するためにオバマ政権がとってきた政策を元に戻さなければならないと主張する。
また、アジアにおける安全保障はNATO(北大西洋条約機構)とは異なり、米国とアジア諸国の二国間の条約のみで成り立っており、米国が当該地域から抜けることで安全保障関係は崩れてしまうと指摘。米国は短期的には海軍の増強、長期的には最新兵器の導入等によって、当該地域における米国の優位を保ち、同盟国との関係を強化していかなければならないと結論づけている。
【トランプ大統領就任 アジア各国の反応】NYT 1/24
Trump in Asia:Region Poised for Change as New Era Dawns
1月24日付のNew York Timesは、米国でのトランプ大統領就任に対するアジア各国の市民の反応を掲載した。
日本では、トランプ大統領が掲げる「アメリカ・ファースト」やTPP離脱への懸念、沖縄での米軍基地問題が悪化するのではないかとの意見が聞かれ、韓国では、米韓同盟の悪化、朝鮮半島の緊張が高まるとの意見が出たとしている。
中国では、米国にとって利益にならないため中米関係が悪化することはなく、台湾を経済的な駆け引きに利用しようとしても、主導権は中国が握るだろうとの意見が出たという。
一方、台湾では、米国との関係はよくなり、台湾の防衛能力が高まるとの意見と共に、トランプ大統領は人権や気候変動など普遍的な価値について否定するような発言があり不安だとする意見も紹介している。
ニュージランドでは、トランプ大統領がTPP離脱を表明したことを歓迎する意見が載せられている。
その他、インドやインドネシア、マレーシアからの意見では、概ね、トランプ大統領について否定的な意見を同紙は掲載している。
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