2017年02月10日15時11分掲載
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農と食
ファストフードの包み紙からフッ素化合物
米国の研究チームはこのほど、ファストフードの包み紙や紙製の容器でフッ素化合物(PFAS:パーフルオロアルキル化合物)が見つかったとする研究結果を発表した。PFASについてはよく分かっていないが、過去には発がん性が疑われていたとしている。論文は全文が公開されている。(有機農業ニュースクリップ)
フッ素化合物は水や油をはじきやすい性質があるため、ファストフードの包み紙や紙箱などに、撥水・撥油性を持たせるために使用されているという。
研究によると、約400個のサンプルを検査し、包み紙の46%、紙容器の20%からPFASが検出されたという。飲料用の紙コップからは検出されなかったとしている。
AFPによれば、論文執筆者は「PFASはさまざまな健康障害と関連があるので、人々が食品を通じてそれにさらされている可能性があるというのは心配だ」と述べたという。
・Environmental Science and Technology Letters, 2017-2-2
Fluorinated Compounds in U.S. Fast Food Packaging
http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/acs.estlett.6b00435
・AFP, 2017-2-2
ファストフード包装紙、人体に有害か 半分に発がん性疑いの物質
http://www.afpbb.com/articles/-/3116333
今回のPFAS(パーフルオロアルキル化合物)と類似のパーフルオロ化合物について、食品安全委員会がファクトシートを公開している。フッ素化合物は分解されにくく、高い蓄積性を有するとしている。類似のPFOA(パーフルオロオクタン酸)とPFOS(パーフルオロオクタンスルホン酸)について、基準値などの設定はされていないが、有害物質として認識されている。
・食品安全委員会, 2013-2-4
ファクトシート:パーフルオロ化合物(概要)
https://www.fsc.go.jp/sonota/factsheets/f03_perfluoro_compounds.pdf
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