2017年02月17日10時35分掲載  無料記事
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コラム

マスメディアは自社の幹部が寿司屋で首相と何をやっているのか、まずそれを書くことから

  主要な大新聞には政治部や経済部以外に社会部があり、社会で起きている様々な事象を追いかけている。メディアの戦後史を取材しているチームもある。メディアの取材班に限らず、社会部と名の付くチームが仮にもあるならば、読者に伝えるべきは自社の幹部が寿司屋や高級レストランで首相と何を話し合ってきたのか、ということではなかろうか。それとも寿司屋の会食では極秘の外交情報や防衛機密が話し合われるから、特定秘密保護法に抵触するとでも言うのだろうか。 
 
  読者が一番知りたがっていることの1つが首相とメディアの会食についてである。なぜならば読者はその行為によって、マスメディアが懐柔されていると思っているからだ。もし新聞社がそうではない、というのであればなおさら、読者になぜそんなことをしているのか、それにどのような必要性があるのか、なぜ会食じゃないといけないのか、きちんと説明した方がよいのではないだろうか。でなければいずれ店のスタッフからリークされるかもしれない。その時になって慌てるなら、社会部の名折れだろう。新聞を開いても知りたいことが書かれていない、そんな経験が積み重なって来ると長年新聞を愛読してきた読者も必ず離れていくものだ。 


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