2017年04月01日12時42分掲載
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アフリカ
【西サハラ最新情報】 嘘 平田伊都子
4月1日、今日はエイプリルフールです。 何か気の利いた嘘をつこうと、張り切って早起きをしたのです。 が、気が付くと、世の中、嘘ばっかり! フェークニュース、虚偽発言、偽証、、 エイプリルフールを待つまでもなく、追いつめられたら、否、追いつめられなくても、人って、とんでもない嘘をつくものなのですね、、そこで心を改めて、真実に限りなく近い情報をお届けします。
(1)クリストファー・ロスはどこにいる?:
2017年3月28日、国連報道室での定例記者会見で、ショッパナから、「ハ~イ、ファルハン(担当の副報道官)、このところ何度となく、クリストファー・ロス氏が辞任したとか、再契約をしてないとか、、そんなニュースを聞いてきた。今日は国連安保理で西サハラ問題に関する討議が行われると、聞かされている。彼に関する最終回答を頂きたい。一体彼は、残留するのか?退陣するのか?」と、記者の一人が詰め寄った。副報道官は、「ロス氏に関しては、数週間前の解答と同じだ。彼は喜々として国連事務総長の下、職務に勤しんでいる。何か変動があれば報せる」と、事務的に答えた。
アメリカの外交官クリストファー・ロスは2009年に国連事務総長西サハラ個人特使に任命されたが、2012年5月13日にモロッコから更迭を強要された。以来モロッコは、国連主催の両当事者交渉に背をむけている。
(2)前国連PKOトップのハーベ・ラドスが安保理で証言:
2017年3月28日、国連安保理でMINURSO(国連西サハラ住民投票監視団)の問題が検討された。会議の後、国連安保理3月議長国イギリスのマチュウ・リクロフト国連大使がカメラ前で、「ウルグアイ大使の要請を受けて、我々はMINURSOの問題を討議した。我々はハーベ・ラドスから現地状況の報告と、MINURSOのなすべきことを検討した」と、発表した。ラドスは国連安保理に、モロッコが依然としてMINURSO国連PKO文民要員を追放したままで任務遂行に支障をきたしたままであることを報告した。
モロッコ政府は2016年3月18日に国連PKO文民84人を追放し、モロッコは30%弱を職場復帰させたが、残りは追放したままだ。同年8月11日にモロッコは、国連緩衝地帯にモロッコ兵を侵攻させ、その後モロッコ国王は兵を後退させたが、数百メートル離れたところにモロッコ兵を残留させたままだ。モロッコの停戦違反は続いている。
(3)アルジェリアの食糧支援物資大キャラバン:
2017年3月29日、アルジェリアの首都アルジェから出発した食糧支援大キャラバンが、西サハラ難民キャンプに到着した。難民キャンプがあるアルジェリア西端のティンドゥフまでは約2,000キロある。約100トンの食料品を積み分けた5台の大型トラックは、サハラ砂漠を越えアトラス山脈を越え、、いや〜大変な旅だな!道があっても軽く4、5日はかかる。そのうえ、今は砂嵐のシーズンだ。砂だらけで西サハラ難民キャンプに着いたキャラバン隊のリーダー・サイダ・ベンハビレス女史は、「世界的な不況と難民の急増で、西サハラ長期難民への国際援助が激減している。アルジェリア赤新月社が音頭を取って、アルジェリア人民から食料をかき集めた。量的にも質的にも、西サハラ難民への食糧は不足している。国際社会に、西サハラ難民への援助を促したい」と、SPS(サハラ・プレス・サービス)に語った。アルジェリア赤新月社の呼びかけに応えてキャラバン隊に参加したアルジェリア・イスラム救援隊のモハメド・ブアラグ氏は、「飢えにもめげず正義と信念を貫き続ける西サハラ難民の同志たちを、我々アルジェリア人は絶対に見捨てない。世界の人々に協力と連帯を呼びかける」と、西サハラ難民にエールを送った。
そう言えば日本にも、「武士は食わねど高楊枝」という言葉があった、、これも嘘の一種?
600人以上と言われている西サハラ政治囚は、拷問で嘘を強要され監獄に繋がれたままになっています。 あなたは、拷問されても嘘の自白をしませんか? 私は、、ないことないこと、嘘をついてしまいそうです。
共謀罪が閣議決定されたとか? とにかく、注意深く生きていきましょう!!
嘘をついてもいいエイプリルフールの日に、身が引き締まる思いです。
文:平田伊都子 ジャーナリスト 写真:SPS(サハラ・プレス・サービス)2017年4月1日
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