2017年04月11日15時42分掲載  無料記事
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TPP/脱グローバリゼーション

【連続講座】トランプ登場後の世界とグローバリゼーションのゆくえ

 グローバリゼーションが行き着いた果て、世界は混乱し、人々は分断され、矛盾は深まっています。人々の暮らしを支えてきた地域は壊れ、分断と葛藤が深まっています。その矛盾のはざまから自国第一主義を掲げたトランプが米大統領として登場、ヨーロッパ世界では移民排斥を掲げた政党が勢力を伸ばしています。共通しているのは排外主義、自国第一主義と反グローバリゼーションです。市民運動組織「TPPに反対する人々の運動」はこうした状況をどう読み解き、これからを展望するか、を話し合う連続興講座を開催します。お出かけください。(大野和興) 
 
 
 3月17〜18日ドイツで開催された財務省・中央銀行総裁会議(G20)は、これまで堅持してきた「保護主義に対抗する」という文言を声明から削除しました。貿易体制そのものが揺れ動き始めています。 
 
 世界にいま何が起こっているのか、トランプ米大統領の出現で死に体になったTPP(環太平洋経済連携協定)後の、RCEPその他の多国間経済連携協定の動向も重ね合わせながら、現実を読み解き、共生、人権、くらし、地域を基礎に置いた私たちの運動のこれからの方向について考えたいと思います。 
 
 
第1回 「グローバリズムの果てを読み解く−資本主義はどうなるか―」 
4/26(水) 小倉利丸さん(現代資本主義論、社会思想 富山大学名誉教授) 
 世界社会ファーラムなどを社会運動に主体的にかかわる。現代資本主義の鋭い批判者として知られる。その資本主義批判は現代社会全体のありように及び、情報論、文化論でも批判活動を展開する。今回は、独自の視点から現代世界のつくり直しについて報告する。 
 
 
第2回 「TPP亡き後のアジアグローバリゼーションの行方─RCEPを含めて」 
5/24(水)金子文夫さん(アジア経済論、横浜市立大学名誉教授) 
 戦前期日本の植民地支配から戦後、そしてグローバル化のもとでのアジア経済関係までを通じるアジア経済研究の第一人者。今 第3回  「欧州政治を席巻するポピュリズ回はTPP後のアジアグローバリゼーションの見取り図をRCEP、中国の一帯一路、ASEANとは何か、なども視野に入れながら読み解き、日本を含むアジア民衆運動の方向を考える。 
 
 
第3回 「欧州政治を席巻するポピュリズムとは何か─イタリアの事例を中心に」 
6/28(水) 中村勝己さん(イタリア政治思想・社会運動史、中央大学兼任講師) 
 オランダの自由党、フランスの国民戦線、ドイツのAfD,イタリアの五つ星運動、スペインのポデモスと欧州をポピュリズムが席巻している。しからば左翼ポピュリズム、あるいはポピュリズム左派は可能かを問いながら、自身も参加した2015年安保闘争を重ね合わせ、これからの政治潮流と運動を考える。 
 
◎時 間 午後6時30分〜8時30分(3回とも同じ) 
◎会 場 連合会館 5階501会議室(東京・千代田区神田駿河台3-2-11) 
       交通:地下鉄「新御茶ノ水」「淡路町」「小川町」B3出口前、JR「御茶ノ水」5分 
◎参加費  各回800円(TPPに反対する人々の運動会員は500円) 
 
主催 TPPに反対する人々の運動 


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