2017年04月16日13時54分掲載
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中東
トランプ大統領は爆撃より難民の受け入れを
トランプ米大統領は、化学兵器使用がアサド政権なのかどうか、国連で検証して入り矢先、いきなりシリア・アサド政権に爆撃を加えた。国際権団体アムネスティは、米国は爆撃より難民受け入れを、と怒っている。(大野和興)
アムネスティ国際ニュースは、以下のように報じている。
「シリア市民の身を案じた」。トランプ大統領は、ホムスにあるシリア空軍基地を空爆した理由をこう語った。しかし一方では、命からがら国外へ脱出するシリア難民には冷淡な態度をとっている。市民の生命を案じるなら、同じ国からの難民に対する入国制限を解き、同時に、イスラム教徒らの入国禁止令を解除すべきだ。
また軍事行動にあたっては、国際人道法を厳守し、クラスター弾薬など国際条約で禁じられている武器を使用しないなど、民間人の命を守るためにあらゆる手段を講じるべきである。最近も、米国主導のイラクとシリアでの空爆で、逃げ遅れた女性や子どもら市民数百人が犠牲になった。
一方、国連安保理は過去6年、シリア市民を守ることができなかった。守るどころか、紛争の全当事者に犯罪行為を許し、さらに不処罰を放置した。安保理事国は、今回こそ、この許し難い化学兵器による攻撃の真相を究明する調査の決議を採択すべきである。
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