2017年07月09日14時38分掲載
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反戦・平和
日中戦争80年市民フォーラム・国会前市民集会宣言
日中戦争の発端となった盧溝橋(ろこうきょう)事件〔1937(昭和12)年7月7日〕が発生してから80年目の今年7月7日と翌8日、かつて陸軍省や参謀本部があった憲政記念館からほど近い国会議事堂正門前において、今年発足したばかりの市民グループ「日中戦争80年市民フォーラム」が集会を開催しました。
集会宣言を紹介します。(坂本正義)
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【日中戦争80年・国会前市民集会 集会宣言】
中国をはじめ、日本の侵略行為の被害を受けたアジア太平洋地域に住むみなさまへ
私たち日本に住む市民有志は、中国への全面侵略戦争開始から80年のこの日、ここ国会議事堂正門前に集まりました。
私たちが立つこの場所、この一帯は、かつて侵略行為の中枢であった陸軍省と陸軍参謀本部があった場所です。80年前、正確にはそれ以前から大日本帝国の軍隊は、中国をはじめアジア太平洋地域の広範な地域に侵略し、多くの人の生命を奪い、多くの人の暮らしと人生を踏みにじりました。
加害行為に対する償いを行うこと、日本という国を、同じ過ちを繰り返さない国に生まれ変わらせること、すなわち侵略戦争をしない国に生まれ変わらせること、これらは日本に住む私たちの大きな課題であり、大きな目標のはずでした。しかし、その目標は、未だに達成していません。それどころか、同じような過ちを繰り返す「兆し」がいくつも現れています。
侵略行為に直接関わっていない私たちの世代ですが、同じ過ちを繰り返さない、再発防止の責任はあります。国家に償いを履行させる責任があります。私たちは、未だにその責任を十分に果たせてはいません。私たちは、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
この国と社会には、大日本帝国時代からの誤った思考、誤った文化がいくつも継承されています。そしてこの国は、被害を受けた方々への償いもきちんと行なわず、現在に至っています。さらに、歴史修正主義(歴史改ざん主義)も広まっています。私たちは、大日本帝国を本当の意味で「終わらせる」ことができていません。
私たちは、この7月7日という日を、二度と同じ過ちを繰り返さないと誓う日、不戦の誓いの日、この国が本当に「二度と戦争をしない国」に生まれ変われたのか、大日本帝国を本当に「終わらせる」ことができたのか、自らの足もとを問い直す日にしていくつもりです。
2017年7月7日
日中戦争80年市民フォーラム
(7.7および7.8国会前市民集会主催者)
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