2017年07月12日08時36分掲載  無料記事
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核・原子力

核兵器禁止条約の実効性──日本よ指導的役割を 落合栄一郎

  核兵器禁止条約が、国連で、122カ国の賛成で成立した。核のない世界への第 一歩です。残念ながら、核兵器保有国とその傘の下にある NATO 諸国(カナダも) や日本、オーストラリアなどは、会議にも参加しませんでした。これから核兵器 保有国に人類多数からの核兵器禁止の圧力をかけて、彼等を納得させることがで きるかどうかが、これからの課題です。 
 
 そこで、日本の指導力が発揮されるべきです。人類唯一の被曝体験国が率先し て、この条約の実効性を発揮させる立場に立つべきです。この条約の成立に議論、 投票にも立ち会わなかったことは事実だが、被曝の事実を高く上げて、条約に賛 成を表し、批准すべきでしょう。 
 
 アメリカからの反発があることは確実でしょうが、被曝の事実を盾に、そうする責任があることを理由として掲げることができる。しかも、そうすることは、人類の多数から支持されるでしょう。ですから、 いまが、アメリカの核の傘から抜け出す良いチャンスではないかと思います。 


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